2010年2月アーカイブ

今回は横内さんから少しお話を聞く機会がありました。

 

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まずは『新羅生門』のエンタテインメント的な面について。

 

稽古を見るだけで笑ったり泣いたりできて、

演劇ってこれほど面白いのに、何で人々に遠い存在と感じられているのかな?という疑問が浮かびましたが、

横内さんはエンタテインメント的な要素を入れようと意識しているでしょうか?

 

「はい。意識しています。私は芸術じゃなくて演劇が書きたかったです。演劇を芸術だと思って書いたことはありません。もちろん、演劇を芸術と考えることはいいと思います。しかし、極端に言いますと、うちの父が観ても面白い作品を書かなければならないと思います」

 

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小劇場ブーム、アングラ時代に演劇を始めた横内さんは、

芸術として求められたアヴァンギャルドな演劇を体験した世代です。

そこで、演劇はこうでなければならないのか、という反発()を感じながら、

高校演劇を世界を経て、演劇の次の時代を迎えました。

 

野田秀樹さんが「演劇はスポーツだ」と言う時代が来たのです。

「野田のこういう考えが私を救った」と回想する横内さんにとって、

演劇は楽しいものです。

 

実際、日本には歌舞伎という民衆の娯楽として演劇が存在しましたね。

その歴史は400年以上。それに比べ、演劇が芸術として、文学として語られ始めたたのは、100年前くらいでしょう。

 

そういえば、横内さんはスーパー歌舞伎の作家としても有名ですが、

歌舞伎と現代劇の作り方は何が違うでしょう?

 

「技術とかスタイルが全然違います。例えば、目の前で殺人が起きたとき、現代劇では反応するのが当たり前ですが、歌舞伎では反応しないです。まるで絵のようでありながら、ただの置き人形ではない。腹はあっても形にしないのが歌舞伎です」

 

正面に向かって台詞を言ったり、現代劇とは全然違うルールを持っている歌舞伎は、 特別な技術、様式があるジャンルですね。この差を知っているから、横内さんは幅の広い演出が出来ると考えています。

 

「刀を持って美しく立っている方法など、歌舞伎は長い歴史の間、それを工夫してきたのだから、その方法、その所作を借りるのが早いです。無意識的に影響を受けていると思います。原点を知っているのは確かに得です」

 

横内さんからそれを学び、原点に接することのできた俳優たちは、もっと幅の広い演技を見せてくれるでしょう。

いよいよ3月に入りますが、『新羅生門』の本番も近づいています。

次回からは、俳優たちをご紹介しますので、お楽しみにしてください。

 

 

アンサンブル イホンイ

3回目を迎えた「新羅生門」稽古場レポート。

ブログを読んだ方から、前回の「韓国でも立ち回りは『タチマワリ』」というトリビアにびっくりした、というご感想をいただきました。それもそのはず、文章は、韓国から日本に留学中のイホンイさんが担当してくださっているのです。これからも生き生きしたレポートをどうぞお楽しみに!

写真は、イホンイさん自身が撮ったもののほか、同じくアンサンブルの大菊健太さんが撮影している膨大な写真から、ブログの内容に合うものを選んでご紹介しています。

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今週は、稽古場から離れて劇場へ入りました。

 

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まだ舞台は完成していないですが、

舞台のサイズや動線、客席との距離などを把握することが出来たのです。

いつもの稽古よりスタッフも増えてわくわくします。

 

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劇場に入った横内さんは「せまい!」と思ったそうですが、

『新羅生門』が初演されたのはザ・スズナリ、ここより狭いところでした。

狭い舞台が初心に戻るチャンスをくれたそうです。

観客の立場から見ると、俳優と近くなるから、いいですよね。

 

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この前に『新羅生門』チームをドリーム・チームと言いましたが、

実際、この俳優たちは200人の中で選ばれた方々です。

今まではこの作品を扉座の俳優たちと作ってきた横内さんも

驚くほどゴージャスなメンバーが誕生しました。

休憩のときにも稽古を休まない俳優たちの姿は、もう輝いています。

 

アンサンブル イホンイ

 

 

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今日は『新羅生門』ドリーム・チームの稽古を見学するために、仙川から離れた扉座の稽古場にお邪魔しました。

大きい工場のようなところで、実際に『新羅生門』が作られているというのが、とても面白く感じられました。

これが、よく言うドリーム・ファクトリなのかな?と思いまして。

 

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『新羅生門』は平凡な二人の若者、岡元と山路が、鬼とおとぎ話のヒーローたちに出会っていろいろな事件が起こる物語です。

 

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どの国にも鬼の物語はたくさんありますが、そう考えると、鬼はあまり怖い存在ではないかも知れませんね。

むしろ鬼と戦って勝つ子供の方がもっと怖いかも。

でも、桃太郎と金太郎はこの作品でも大活躍しますので、ご期待ください。

 

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本当に戦うのはよくないでしょうけど、演劇での戦いは何度見ても素敵です!

日本演劇でしか見られないでしょう。刀を持って立ち回りをする姿は。

(ちなみに韓国の演劇・映画の現場でも、殴り合いのシーンを「タチマワリ」と言います)

 

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横内さんがその場で新しい台詞を加える時もあって、エンタテインメント的な要素がどんどん増えています。

意外と細かい部分まで決めて稽古をしていることで驚くのですが、見ている側の立場でよく考えると、

意外と細かい部分まで気にして見ていますね。

本番では、俳優たちの台詞や動きだけではなく、視線、表情、声、そして使われている小道具、

聞こえてくる音楽などなど、すべての要素を、たくさんのお客様に見ていただければ、と思います。

アンサンブルスタッフ イ・ホンイ

 

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3月13日から22日まで上演されるのは~

せんがわ劇場アンサンブル第8回公演 『新羅生門』です!

 

もうずっと前からオーディション&ワークショップが行われたのですが、

先週、いよいよ本格的な稽古が始まりました。

演出の横内謙介さんをはじめ、俳優、スタッフ、そしてせんがわ劇場の芸術監督ゲスナーさんまで、

みんなが集まって素晴らしい公演へのスタートを踏み出したのです。

 DSC_2632resize.jpgのサムネール画像    

 

 

   

 

 

 

 

 

 『新羅生門』は、1988年に初演され、数え切れない程たくさん上演されてきた作品です。

しかし、横内さんにとっても、今回のような新メンバーで作るのは、初めての体験なんだそうです。

 

それぞれいろんな経歴を持っている俳優たちの個性によって、

きっと今は想像できない素敵な形で、作品が完成されるでしょう。

この作品のタイトルを聞いて誰もが思い出すのは、芥川龍之介の小説『羅生門』ですが、

小説を読むと、羅生門という場所、そしてそこにいる人間の

優れた描写に圧倒されてしまいますね。

 

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この作品こそ短編小説というジャンルにぴったり!な感じですね。

それが新・羅生門にはどう変身するか、みなさん、とても気になると思います。 

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今回は北側と南側、2面を客席にした、2010年バージョンの舞台を体験することができるんですよ。

まさに演劇というジャンルにぴったり!な感じになるでしょう。

その新鮮な面白さを感じられるシーンとして、ひとつのシーンを公開しますと、ダンスのシーンがあります。

見えるでしょうか?スーパーダンサーの姿が!

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振付の鈴木拓朗さんの指導の下、俳優たちが複雑な動きを必死に覚えている姿です。

このダンスのシーンは今週、始まったばかりですが、

間違いなくこの作品の名場面になると思っております。

 

雨の日も、雪の日も、稽古はずっと続きますので、

どうぞお楽しみにしてください。

 

イ・ホンイ(アンサンブル)

 

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せんがわ劇場で初めて行った演劇コンクール。

今年度の課題は、水木しげる原作の「ねずみ男」のショートストーリーで、

参加の8劇団は、どの劇団もオリジナリティ溢れる素晴らしい力作を上演してくださいました。

 

審査の結果、専門家審査員が選んだ”グランプリ”は、「トランジスタone」、

市民審査員が選んだ”オーディエンス賞”は、「タマゴプリン」に決定いたしました!

表彰式の受賞の瞬間を、映像でお楽しみください。

 

 

 

 

 

すっかり更新が遅くなってしまいましたが、2010年1発目のサンマチは1月17日(日)の【馬頭琴】でした。

DSC03015.JPG今回は、モンゴル出身の馬頭琴奏者セーンジャーさんとパーカッション奏者の武藤智史さんをお迎えしてお届けしました。

定員を超えるたくさんのお客様にお越しいただきました。ありがとうございました!(ご入場いただけなかったお客様は申し訳ありませんでした。)

セーンジャーさんの奏でる馬頭琴からはモンゴルの大草原を彷彿とさせる、(楽器の見かけからは意外なほどの)大きくて包容力のある温かな音色が溢れ出ていました。

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それでもおおらかな曲ばかりでなく小回りもきくようで、馬頭琴馬のいななきや馬が駆けていく様子を見事に再現していて、そのテクニックに場内は大変盛り上がりました。
パーカッションも普段見ることのできない陶器や水牛の爪で作られた楽器など世界各地の楽器の音を聴かせていただきました。

また途中にはモンゴルから旅行(?)にきていたセーンジャーさんのお友達も加わって素敵な歌声を披露していただき、本当にモンゴルの風を感じることのできた45分間でした。

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終演後に出演者からコメントをいただきました。
「(舞台が人形演劇「銀河鉄道の夜」の練習中で)セットがちょうどモンゴルのパオのようで、おもしろい環境でした。
演奏してみると音がよく響いて気持ちよく演奏できました。」(セーンジャー、武藤智史)   ありがとうございました!!