『銀河鉄道の夜』出演者紹介! その4
最後は、『銀河鉄道の夜』のベテラン出演者です。
まずは、ジョバンニ遣いの塚田次実(TSUKADA Tsugumi)さん。
塚田さんが初めて舞台に立ったのは、約10年前、黒谷先生が主催した
『人形演劇プロジェクト2000』でした。その後プロジェクト・モアレなどに
参加し、若者5人でグループを作って活動してきました。
今回は、黒谷先生の演出作品に出演した経験があるメンバーとして、
他の出演者たちをリードする役割を担っています。
でも、基本的に人形よりオブジェを扱うことが多かった彼女にとって、
今回のようにほとんど人形だけを遣うのは新しい挑戦でした。
それにこんな大人数で、しかもみんなそれぞれ異なる経歴を持つ人たちと
共演するのも、珍しいことです。
「モノを扱うのは難しいことですけど、そこでどんな面白さを発見するかは
みんなそれぞれです。お互いに異なる部分を感じ、楽しめて、刺激を受けました。
楽器を習って音楽を作りあげるのと同じく、みんな長い稽古の間、
モノを遣う基礎を一から学びました」
今回の作品の見どころは――「個人個人ではなくて、舞台の表、裏すべてが
表現していることを見せたい」。それが一番肝心だとか。
そして、「頭で考えたりがんばったりしないで、空っぽの頭で『銀河鉄道の夜』
を観てください」とお客さまへのメッセージを語ってくれました。
塚田さんからのお知らせ!
『銀河鉄道の夜』が終わったら、すぐに『人形演劇祭“inochi”』が始まります。
1月30日15時から「ヒトとニンギョウ・共感するモノたち」に出演しますので、
こちらにもぜひお越しください。
特別出演の井村淳(IMURA Jun)さんは、1952年から人形劇の世界で活躍
している大ベテランの方です。演劇に興味があった19歳の頃、偶然人形劇に参加し、
そこで子どもたちが喜んでいる姿にたまらなく感動したことがきっかけとなり、
今まで人形劇を続けているそうです。
そのあと劇団人形座、劇団人形の家で、人形劇俳優として演じ続けた井村さんは、
7年前に体調を崩してしまい、残念ながら昔のような活発な活動はできなくなって
しまいました。しかしNHKの番組『できるかな』を人形劇として復活させ、
20年間その舞台を見守っているというのですから、人形劇への愛は誰にも負けないでしょう。
井村さんは、今まで黒谷先生の作品を何度も観ているそうですが、
『銀河鉄道の夜』は初めての舞台なので、はたしてどんな舞台が誕生するのか、
「新鮮な新しい人形演劇になりそうだ」と、期待に胸をふくらませています。
幻想的な雰囲気がどんどん高まっていく舞台を細かくチェックする井村さん。
特に「ジョバンニが元気に生きていければ」と、本番への思いを語ってくれました。
特別出演の石井マリ子(ISHII Mariko)さんも、1953年から人形劇の世界で活躍してきた方です。
『銀河鉄道の夜』の感想について、
「集まった、若いメンバー達が、凄く真摯。昨年の夏から見ていたから、
アンサンブルが、できてゆく姿は、目を見張る思いです。
一緒に舞台に立てたことが嬉しく、ただ、ただ尊敬。またスタッフの皆さんの粘り強さ、凄いです!」
と、語りました石井さんにとって、
本作品の見どころは――「人間と人形の、エネルギーです!」
石井さんが人形劇に興味を持つようになったきっかけは、お兄様の在籍していた大学の人形研究会。
中学3年から呼ばれて手伝うようになり、高校3年から専門劇団の団員になったそうです。
人形座の団員たちと共に座が閉じるまで10年間活動した石井さんは、
以後、全国の小中学校を、演劇教室で回りました。
一年の内、200日旅公演の日々…。
世界中の人形演劇、マルシヤーク「森は生きている」の作者による "小さいお城"なども、
公演しました。
「人形劇が、より深い人間のドラマを担いうる」と思っている石井さんは、
後に、NHK「できるかな」 に参加。ゴン太くんという人形をつくりました。
そして、井村氏が動かすのです。
「それは、素材がお話を展開する番組。どんな風に、素材がドラマを語りうるかという…。
素晴らしいスタッフに恵まれた番組でした。20年間、ひじょうに勉強になりました。」
石井さんからのお知らせ!
現在、活動中の「ぼくにも、できるかな」は、
人形演劇の様々な手法を行い、幼児から、大人まで楽しめるものにしています。
2月に公演があります。人形劇に興味をもたれた方はぜひ!いらしてください。
インタビュー 李洪伊&金田海鶴(アンサンブル)
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