『銀河鉄道の夜』出演者紹介! その2
引き続き、みなさんを特別な世界へと案内してくれる三人をご紹介しましょう。
「おとちゃん」というニックネームがとてもお似合いな、乙顔有希(OTOGAO Yuki)さん。
素敵な歌声の持ち主である彼女は、実は声楽の世界の人です。
芝居やオペラ、ミュージカルなど、舞台芸術にたいする興味は昔から強く、
ずっと挑戦をつづけてきましたが、本格的な演技は今回が初めてだそうです。
「音パフォーマー」として舞台に立つつもりで参加した乙顔さんは、
「声楽を勉強したので地声で歌ったことはあまりないんです。
でも地声で歌いたい。今回の作品は自分にとって大切なチャレンジです」
と真剣な表情で語ります。
これからもジャンルを問わず舞台表現を勉強し、活躍したいという夢を
抱いている乙顔さん。今回の『銀河鉄道の夜』との出会いで、今まで知らなかった
世界が広がったことが、とてもうれしいそうです。
「モノを表現するのは非常に難しいことですが、モノに命が吹き込まれる瞬間を
目撃したときは、とても衝撃的でした。最初こそ人形を扱うことが怖かったのですが、
今ではそんな恐怖心はなくなりました」
最後にこの作品の見どころについてたずねてみると――「全部! でも選ぶんだったら、
やっぱり最後のシーンがいちばん」。好奇心を大いに刺激されてしまいました。
少し前の自分と同じように、お客さまにも今まで見たことのない世界にふれてもらいたい、
と心優しいひと言もいただきました。
乙顔さんからのメッセージ!
とても素敵な舞台です。一人でも多くのみなさまに見ていただけたらうれしいです。
次にご紹介するのは、チュンセ役の小倉良博(OGURA Yoshihiro)さんです。
彼は7~8年前からダンス、特に舞踏の世界で活躍しています。
今まで、一人芝居で即興作品が多かった彼にとって、長期間の稽古は「自分との戦い」
の時間だったそうです。自分の体が主役だった世界から、モノが主役になる世界へ来たからです。
「モノを扱うのが思い通りにできなくて、いらいらしました」と、苦労を告白。
でも苦労した分、作品にたいする愛情も生まれたようで、
「これは、ただの人形劇ではありません」と、語ってくれました。
では、その熱い思いに耳を傾けてみましょう。
「演技も、踊りも、この作品は演出家、俳優、舞台美術家みんなで一緒につくりあげた
作品なので、どのジャンルのどんな人が観ても刺激を受けると思います。
特に舞台美術って単なる飾りにすぎない舞台が多いのですが、この作品は違いますね。
美術と俳優が舞台で一体となるようにつくられたという意味で、非常に理想的な作品だと思います」
小倉さんからのお知らせ!
「ダンスが見たい」という企画で「ディ・フラッツ」という公演が今年の8月に
予定されています。ソロー作品として参加しますので、ぜひ観にいらしてください。
次は、ポウセ役の貞森裕児(SADAMORI Hiroko)さん。
彼女も小倉さんと同じく舞踏の舞台で活躍しています。現在、舞踏劇団の開座に所属しており、
来月2月5日から8日まで舞台に立つ予定ですので、そちらもお楽しみに!
実は、貞森さんにはじめて黒谷先生の本を紹介してくれたご友人が亡くなったという
一件があったことから、この作品への出演には特別な縁を感じているそうです。
十年前から即興音楽の世界に入り、2000年から舞踏の舞台に立ってきた貞森さんも、
人形演劇は初めての体験です。それでも、いろいろな作品でモノを扱ったことがあり、
その経験からヒントを得たり、逆にそのときにはわからなかったことを今回やっと
感じることができ、さらにいい表現ができたりすることもあるとか。
1年をかけて作品をつくりあげた経験もある貞森さん。今回の経験は、
「いろんな分野から集まったメンバーとの共演を、どうやったらすばらしいものに
できるか、どんな世界観を生みだすことができるか、ということを念頭にがんばってきた、
本当に短い期間」でした。
そんな彼女が考える『銀河鉄道の夜』の見どころとは? 彼女のお客さまへのメッセージ
のなかにその答えが見つかるかもしれません。
貞森さんのメッセージ!
この舞台には、目に見えていること――たとえば出演者や人形が表現するものの背後に、
何かが存在しています。ため息みたいなものに見えるかもしれませんが、
そのすきまから感じ取られる、目の前の世界を超える何かを観ていただけたらと思います。
まっさらな心で観に来てください。さまざまな人形、オブジェ、人、そしてこれらとは
違う表情を見せる何かが待っています!
インタビュー 李 洪伊(アンサンブル)
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