『雪の女王』演出家インタビュー!

|

ついに幕を開けた『雪の女王』。ありがたいことに、毎回、満員御礼となっております!

今回は、この『雪の女王』という演目を選び、演出した、当劇場芸術監督のペーター・ゲスナー氏に少しだけお話をうかがいました。

 

P1010697(1).JPG

 

演出家 ペーター・ゲスナー


調布市せんがわ劇場芸術監督。来日16年目。
ドイツ(ライプツィヒ)出身、調布市在住。
演出家、桐朋学園芸術短期大学准教授、劇団「うずめ劇場」主宰。
舞台芸術財団演劇人会議主催第1回利賀演出家コンクール最優秀演出家賞受賞。
せんがわ劇場では、オープニングイベントのアンサンブル0番目企画『時の物置』『モバイル』、アンサンブル第1回公演『愛ってなに?』につづき、今回の『雪の女王』で4度目の演出となる。

 

――せんがわ劇場アンサンブル第3回公演として、『雪の女王』を選んだ理由を教えてください。


「アンデルセンの『雪の女王』は、世界的に有名な芸術家が好んで題材に選ぶ作品です。日本でも宮崎駿や唐十郎など、トップレベルの芸術家に大きな影響を与えてきました。現代社会と通じる部分が多いんです。いまはなにかと“冷たい”世の中だから、“温かさ”が必要でしょ? 現代社会に欠けている“信頼”や“勇気”そして“友情”の大切さが、この作品から伝わってきます」

 

――ロシアの劇作家シュヴァルツの脚本を選んだのは?


「彼の描く『雪の女王』がベストだから! 現実とファンタジーが巧みに組み合わされています」

 

――シュヴァルツはスターリン時代の反体制派の劇作家として有名だとか。やはり旧東ドイツ出身のゲスナー監督としては、共感できる部分が多いのでしょうか?


「それはあまり関係ないですね。わたしは彼にかぎらず、ロシアの劇作家が好きなのですが、それは、彼らがすばらしい才能の持ち主だからです。彼らの劇作家としての技量の高さを認めた結果なんです。それにロシアはヨーロッパの文化とアジアの文化をつなぐ位置にありますよね。だからロシアで描かれたものには、なにか日本と通じる部分があるのではないかと思っています」

 

――シュヴァルツの『雪の女王』は、ゲスナー監督の故郷ドイツでも上演されているんですか?

「はい、もう何度も。ただし、わたしは観ていません(笑)。でも、シュヴァルツのこの作品は世界的に有名です」

 

P1010701(1).JPG
――今回のキャストはいかがですか?

「とてもいいですね。非常に短い時間でつくりあげた舞台ですが、みんなすごくがんばっています!」

 

――この芝居をいちばん観てほしい人たちは?

「一応、これは小学生くらいのお子さんを対象にした芝居です。でも、ぜひご家族で一緒に観てもらいたいと思っています。それに、友だちとも。友だちの大切さ、家族の大切さが描かれた作品なので。芝居のいいところは、生身の人間が演じているぶん、とても記憶に残りやすい芸術だという点です。劇場は出会いの場なんですね。だから『雪の女王』を観たあと、お正月にでもゆっくり家族や友だちと語り合ってほしいです」

 

――『雪の女王』を観に来てくれるお子さんたちへメッセージを!

「みんな、人間らしさを忘れずに! 自分で自分の人間らしさを守りましょう!」

 

 

インタビュー後記

「演劇はアブナイ! 一度、血を舐めたら、その味を忘れられなくなるから!」というゲスナー監督。これからも、演劇にたいするその大きな愛で、仙川という町、そしてたくさんの子どもたちのために、がんばってください!

このブログ記事について

このページは、emsemble memberが2008年12月21日 07:52に書いたブログ記事です。

ひとつ前のブログ記事は「『雪の女王』初日開幕!」です。

次のブログ記事は「無事終了! ありがとうございました!」です。

最近のコンテンツはインデックスページで見られます。過去に書かれたものはアーカイブのページで見られます。