『雪の女王』役者インタビュー その2

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インタビュー第2弾は、おばあさん役の天野眞由美さんと、語り手役の中村光雄さんです!

 

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天野 眞由美(あまの まゆみ) おばあさん

東京都出身。

桐朋学園で4年間演技を本格的に学んだのち、俳優座の劇団員に。俳優座を選んだのは、高校時代に観た俳優座の『森は生きている』を観て感銘を受けたから。以来、現在にいたるまで俳優座で活躍。歌が得意なことから、音楽劇への出演依頼が多い。最近の出演作は、『コンスタント ワイフ』、『上意討ち――拝領妻始末』など。今後、新たに活動範囲を広げようと、あれこれ模索&準備中。

 

Q 健康の秘訣は?
A  おもしろがること、楽しむこと。

 

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中村 光雄(なかむら みつお) 語り手

愛知県出身。

高校を卒業後、しばらくべつの仕事をしていたが、役者になる夢をあきらめきれず、25歳で上京。文学座の研究所に1年通ったのち、そこで得た人脈を生かしてオペラ工房などの舞台を経験し、2008年6月にせんがわ劇場アンサンブル第1回公演『愛ってなに?』に出演。2009年1月、こまばアゴラ劇場で上演されるうずめ劇場の『ねずみ狩り』(ペーター・ゲスナー演出)に客演の予定。

 

Q 特技はなんですか?
A トランペットとフレンチホルンです!

 

――演劇の世界に入ったきっかけは?

天野 「高校時代は音楽科への進学も考えていたんですが、当時はオペラを聴きに行ったときより、お芝居を観たときのほうが、ずっと深い感銘を受けたんですね。それに恩師の勧めもあって、桐朋学園の演劇コースで演技を学ぶことにしたんです」

中村 「ぼくの場合、動機がもっと不純でして……(笑)。東京に出て有名になりたい!っていう願望が強かったんです。子どものころにテレビや映画で見た役者って、すごくかっこよかった。だから役者を目ざそう、それで名を馳せたいって。でも、なにも経験がなかったので、とにかく教えてもらうために文学座の門を叩きました。それから先は、芝居をたくさん観るようになって、どんどんハマっていきましたね」

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――天野さんは幼い時分から仙川にお住まいとか?

 

天野 「はい、ほとんどこの近辺で暮らしてきました。だからせんがわ劇場ができて、アンサンブルが募集されているときも、なにかお手伝いできないかと思い立って、芸術監督のゲスナーさんにお会いしたんです」

中村 「それが今回の作品につながったんですか?」

天野 「そういうことだと思います。オープニングイベントのときは、残念ながらほかの仕事が入ってしまったので参加できなかったんですが、今回こうして役者として参加できることになって、うれしく思っています」


――お二人とも、お芝居一本ですか? ほかになにかお楽しみは?

天野 「そうですね、芝居人生をつづけていくには、他にいろいろな仕事をしなきゃならない。役者の宿命です。でもいろいろな世界に入れるのって、それはそれは楽しいですよ」

中村 「ぼくは昔からやっているトランペットを、知り合いのバンドに教えています。まあ、口が達者なので、自分ではうまく吹けなくてもごまかしちゃいますけど(笑)。あとは、友だちと飲みに行くのが楽しみですかね」

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――天野さんはいかにも児童演劇にぴったりのタイプとお見受けしましたが、子ども向けのお芝居にはよく出演されるんですか?

天野 「じつは今回がはじめてなんです」

中村 「えーっ! それは意外ですね」

天野 「ずっとやりたいとは思ってました。でも俳優座はもう子ども向けの作品をやらなくなってしまいましたし、自分でやろうにも、なかなか環境が整わなくて。だから今回、子ども向けのお芝居に出演できる、しかも地元の劇場でというのが、うれしくてたまりません」

 

 

――今回の『雪の女王』でお二人が演じる役について教えてください。

天野 「わたしの演じるおばあさんは、たいへん現実的で、地に足のついた人物です。日本でいえば、“明治の女”ですね。苦労を苦労と思わず、明るく、しっかり生きていこうとする。登場人物はファンタジーの世界を動きまわっているわけですが、おばあさんのようなしっかり者がいないと、みんなふわふわとどこかへ飛んでいってしまいます(笑)。みんなを現実世界に引き戻したり、顧問官に代表されるような“権威”にたてついたりと、たくましい女性です」

中村 「ぼくは語り手を演じるんですが、このキャラクターは、まさしくアンデルセンの分身。厳しい現実のなかでファンタジーの世界をつくりだしたアンデルセンと、つらいことを楽しい物語に変えてしまおうとする語り手は、みごとに重なります。演じていて、あ、この人はプロの語り手だなぁ、と実感しますね」

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天野 「それにしても語り手さんっていうのはね、もう、ほんとにダメな人なのよ、ぶきっちょで、見てられないの(笑)」

中村 「おばあさんの家に行っても、やけどしたり、ものを壊したり、いったいなにしに行ってるんだか(笑)」

 

 

 

 

 

――お二人が考える見どころは?

天野 「お子さんは、やはりからすとか王族とか山賊とか、見ていて楽しい登場人物に惹きつけられると思いますね。でもおとなの方々には、セリフのあちこちに隠された現実的な批判を発見してもらいたいです。スターリン時代に反体制の姿勢を貫いたシュヴァルツという劇作家が脚本を書いています。そんなことから、わたし自身、読んでいて、あっ!と思うようなことが、さりげないセリフのなかにたくさんこめられています。おとなにはおとなの楽しみかたがある、奥の深い作品なんですね」

中村 「アンデルセン自身がいっていることなんですけど、子どもに読み聞かせをするときは、その隣にいる親を意識すべきなんだそうです。そういう意味で、お子さんを連れてきた親御さんにも、観ながらあれこれ考えてもらえたらうれしいですね。ご自分の経験と照らし合わせて、共感してもらいたいです」

 

 

天野&中村

「よい子のみなさん、なにか感じたら、気にせず元気な声を出していいですよ。

でもおとなの方には、静かに(笑)、じっくり観てほしい作品です」

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インタビュー後記
すごく懐の深い母親のようなイメージの天野さんと、そんな天野さんを尊敬しつつ、どこか甘えて頼っているように見える中村さん。人の心を温かくするパワーに満ちたお二人でした!

このブログ記事について

このページは、emsemble memberが2008年12月 7日 09:19に書いたブログ記事です。

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