『雪の女王』役者インタビュー その6

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今回はいよいよ、ひと癖もふた癖もあるキャラクター、顧問官を演じる本多新也さんと、雪の女王を演じる竹村千穂さんにご登場願います!

 

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本多新也(ほんだ しんや) 顧問官

兵庫県出身。
演劇集団円所属。22歳で上京して芝居の世界へ。俳優座養成所で修行を積んだのち、演劇集団円の研究生となり、現在にいたる。過去のおもな出演作は、舞台『風流線』『会いに行くから』、せんがわ劇場アンサンブル第2回公演『ロミオとジュリエット』、映画『愛の流刑地』『母べえ』等、多数。

 

Q ご趣味は?
A ゴミの分別です(笑)。

 

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竹村千穂(たけむら ちほ) 雪の女王

東京都出身。
大学時代から演劇に親しんだものの、卒業後はふつうの会社員に。それでもダンスはつづけ、ひょんなことから劇団四季のオーディションを受けたところ、みごと合格。四季で6年ほど活躍したあと、3年前に退団し、その後は『あわれ彼女は娼婦』(蜷川幸雄演出)、せんがわ劇場アンサンブル第1回公演『愛ってなに?』等、順調にキャリアを積んでいる。


Q 心の余裕がほしいと思ったとき、竹村さんならなにをしますか?
A 洋の東西にかかわらずお茶が大好きなので、お茶を煎れていただきます!

 

――芝居の世界に入ったそもそものきっかけはなんだったのでしょう?

本多 「まあ、なんとなく……でしょうか(笑)。大阪ミナミでアルバイトをしながら遊んでいたころ、芝居関係者やコント芸人さんたちと知り合って、裏方などのお手伝いをするようになったのがきっかけかな……それまで映画は好きだったけど、芝居に感銘を受けたって経験はとくにありませんでしたが」

竹村 「そのあと、いきなり上京して俳優座を受けたんですか?」

本多 「やるんだったら、真剣にやってみようかと思って」

竹村 「でも簡単に受かるところじゃありませんよね?」

本多 「数百人のなかから、結果的に30人くらいが選ばれたと思います。入ってからは、さすがのぼくもかなり本気になりましたね。けっきょく俳優座の養成所には3年通いました」

竹村 「わたしの場合は、父がハリウッド黄金期のミュージカル映画が大好きで、よく観てたんですね。それに影響されて、すごく歌が好きになったんです。それで中学ではミュージカルを上演する音楽部に入りました」

本多 「歌から入ったんですね?」

竹村 「そうなんです。大学も音楽科に進みたかったんですけど、つぶしがきかないってことで親に反対されて(笑)、ふつうの大学に行きました。大学時代は学生演劇としてミュージカルをつづけていましたけど、卒業後はふつうの会社に就職しました。でもダンスの仲間が四季を受けるっていうので、わたしも軽い気持ちで一緒に受けたら、受かっちゃって」

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本多 「それはスゴイ」

竹村 「親には猛反対されたし、さんざん悩みましたけど、当時の上司に『その若さでやりたいことが見つかるなんて、すごく幸せ者だ』と励まされて、思い切ってこの世界に飛びこみました」

本多 「四季の研究所に入ったということですか?」

竹村 「いえ、いったん社会に出たあとだったので、親のすねをかじるのがいやで、即戦力コースに挑戦したんです。無謀ですよね(笑)」

本多 「それで受かるんだから、たいしたものですよ」

 

 


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――本多さんも竹村さんも、厳しいオーディションに合格し、それぞれ俳優座と劇団四季でキャリアを歩みはじめたわけですが、本多さんはその後べつの劇団に移り、竹村さんは退団してますね。その理由は?

本多 「芝居をつづけようかどうしようか、迷った時期があったんです。でもけっきょく自分には新劇のなんたるかがまだわかっていない、って思い直して、円の研究所に入って最初から勉強し直すことにしたんです」

竹村 「わたしは、在団中にちょっと芝居でつまづいたとき、ニューヨークのブロードウエイに舞台を観に行ったんです。そのとき、あれ?って、それまで自分がやってきたことに疑問が生じたんですね。それがきっかけとなって、不安はありましたが、退団を決意しました。でもその直後に蜷川幸雄さんが演出するお芝居に誘われたので、ラッキーでした」


 

――今回の『雪の女王』の役どころを教えてください。

本多 「ぼくが演じる顧問官は、裏の狂言回し、とでもいいましょうか。見ようによっては、愛すべきキャラクターかな。おとなと、ひねくれた子どもには受けるかも(笑)。まあ冗談は抜きにしても、顧問官というキャラクターに共感できる人間というのは、ものごとの裏を見ることができる人間ってことだから、たいしたものだと思いますよ」

竹村 「本多さんの演技を拝見していると、子ども演劇を知りつくしてらっしゃる印象を受けますが」

本多 「毎年、円の代表者である橋爪功さんがやっている『菜の花舞台』に参加させてもらってるんです。西伊豆の土肥ってところでやるんですけど。そこに集まる観客といえば、やはり子どもたちが多いですからね。あそこで培われたものは多いと思います」

竹村 「わたしが演じる雪の女王が登場するときは、舞台に『異空間』が生まれるんです。いちおう人間の姿を借りてはいますけど、じつは雪の女王はもっと大きな存在なんじゃないかしら。たとえば自然とか、人間の力はおよばないけれど、人間と密接にかかわらずにはいられない、なにか」

本多 「ぼくの顧問官は、人間としてすごくリアルな存在ですよね」

竹村 「そう、その顧問官と女王は仲よしなんだけど(笑)、こちらは人間的なリアルさのかけらもない存在なんです」


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――お二人が考える『雪の女王』の見どころとは?

本多 「ファンタジーのなかにふくまれる、『超現実』を感じ取ってほしいですね」

竹村 「雪の女王のような、なぜか逆らえない魅力、もしくはは引力に出会う経験って、だれにでもあると思うんですよ。だから、ある意味リアルなんです。それが、雪の女王という、まったくリアルではないファンタジーを通じて、観客のみなさんの心に自然に届くよう演じてみたい。そのへんのところにご注目いただけたらなと思います」

 

 

本多&竹村
「つらいときがあるからこそ、楽しいときがある!」

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インタビュー後記
言葉一つひとつを慎重に選びながらお話くださった本多さん、ほがらかで気さくな印象ながらも、芯の強さを感じさせる竹村さん。とても理知的で“オトナ”なインタビューとなりました!

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このページは、emsemble memberが2008年12月14日 09:26に書いたブログ記事です。

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