2008年12月アーカイブ

無事終了! ありがとうございました!

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『雪の女王』、おかげさまで無事楽日を迎えることができました。

今回、驚くほど多くの方々にご来場いただきました。急遽決定した追加公演も大入り満員! 感謝です!

キャスト&スタッフ一同、心よりお礼を申し上げます。これからも、せんがわ劇場アンサンブルを、よろしくお願いいたします!

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みなさま、どうぞよいお年をお迎えくださいませ!

『雪の女王』演出家インタビュー!

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ついに幕を開けた『雪の女王』。ありがたいことに、毎回、満員御礼となっております!

今回は、この『雪の女王』という演目を選び、演出した、当劇場芸術監督のペーター・ゲスナー氏に少しだけお話をうかがいました。

 

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演出家 ペーター・ゲスナー


調布市せんがわ劇場芸術監督。来日16年目。
ドイツ(ライプツィヒ)出身、調布市在住。
演出家、桐朋学園芸術短期大学准教授、劇団「うずめ劇場」主宰。
舞台芸術財団演劇人会議主催第1回利賀演出家コンクール最優秀演出家賞受賞。
せんがわ劇場では、オープニングイベントのアンサンブル0番目企画『時の物置』『モバイル』、アンサンブル第1回公演『愛ってなに?』につづき、今回の『雪の女王』で4度目の演出となる。

 

――せんがわ劇場アンサンブル第3回公演として、『雪の女王』を選んだ理由を教えてください。


「アンデルセンの『雪の女王』は、世界的に有名な芸術家が好んで題材に選ぶ作品です。日本でも宮崎駿や唐十郎など、トップレベルの芸術家に大きな影響を与えてきました。現代社会と通じる部分が多いんです。いまはなにかと“冷たい”世の中だから、“温かさ”が必要でしょ? 現代社会に欠けている“信頼”や“勇気”そして“友情”の大切さが、この作品から伝わってきます」

 

――ロシアの劇作家シュヴァルツの脚本を選んだのは?


「彼の描く『雪の女王』がベストだから! 現実とファンタジーが巧みに組み合わされています」

 

――シュヴァルツはスターリン時代の反体制派の劇作家として有名だとか。やはり旧東ドイツ出身のゲスナー監督としては、共感できる部分が多いのでしょうか?


「それはあまり関係ないですね。わたしは彼にかぎらず、ロシアの劇作家が好きなのですが、それは、彼らがすばらしい才能の持ち主だからです。彼らの劇作家としての技量の高さを認めた結果なんです。それにロシアはヨーロッパの文化とアジアの文化をつなぐ位置にありますよね。だからロシアで描かれたものには、なにか日本と通じる部分があるのではないかと思っています」

 

――シュヴァルツの『雪の女王』は、ゲスナー監督の故郷ドイツでも上演されているんですか?

「はい、もう何度も。ただし、わたしは観ていません(笑)。でも、シュヴァルツのこの作品は世界的に有名です」

 

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――今回のキャストはいかがですか?

「とてもいいですね。非常に短い時間でつくりあげた舞台ですが、みんなすごくがんばっています!」

 

――この芝居をいちばん観てほしい人たちは?

「一応、これは小学生くらいのお子さんを対象にした芝居です。でも、ぜひご家族で一緒に観てもらいたいと思っています。それに、友だちとも。友だちの大切さ、家族の大切さが描かれた作品なので。芝居のいいところは、生身の人間が演じているぶん、とても記憶に残りやすい芸術だという点です。劇場は出会いの場なんですね。だから『雪の女王』を観たあと、お正月にでもゆっくり家族や友だちと語り合ってほしいです」

 

――『雪の女王』を観に来てくれるお子さんたちへメッセージを!

「みんな、人間らしさを忘れずに! 自分で自分の人間らしさを守りましょう!」

 

 

インタビュー後記

「演劇はアブナイ! 一度、血を舐めたら、その味を忘れられなくなるから!」というゲスナー監督。これからも、演劇にたいするその大きな愛で、仙川という町、そしてたくさんの子どもたちのために、がんばってください!

『雪の女王』初日開幕!

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ついに『雪の女王』が初日を迎えました!!

 

おかげさまで、初日から大勢のお客さまにお越しいただき、役者もスタッフも、大いにやる気をかき立てられております。

 

また、ご来場のみなさまには、さっそくうれしい感想の数々をお寄せいただき、感謝感激です!

 

今回はチケットが完売し、急遽22日に追加公演を行う運びになりました。関係者一同、たいへんうれしく思っています。

 

『雪の女王』は、せんがわ劇場がお届けするクリスマス・メルヘン。その雰囲気を存分に味わっていただこうと、劇場ロビーもクリスマス・ムードたっぷりに飾られております。

 

 

せんがわ劇場で楽しいクリスマスの思い出を!

 

ロビーには、「雪の女王イラストコンクール」の受賞作品にみならず、全応募作品が飾られています。

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クリスマス・ムード満点ですよ!

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みなさまのお越しをお待ちしております!

『雪の女王』役者インタビュー その7

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『雪の女王』の役者インタビュー、いよいよ最終回です! トナカイ役の香西善行さんと、今回、山賊&衛兵として舞台に彩りを添えるエキストラのみなさんにお話をうかがいました。

 

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香西善行(こうざい よしゆき) トナカイ、衛兵

岡山県出身。
現在、sansasamonというユニットを結成し、演出と役者をこなす。10年前に俳優の養成所に通って以来、次第にこの世界にハマっていった。せんがわ劇場にはオープニングのときから大道具としてかかわっている。

 

――お芝居の世界に入ったきっかけは?

「ふつうに働きたくなかった、というのが正直なところです(笑)。でも、もともとなにかを創ることは好きでした。高校も、モノづくりという意味で工業高校に行ったんですが、創る方法が変わってきたという感じですね」

 

――今回、せんがわ劇場の舞台にはじめて役者として立ちますね。

「ラッキーでした!」

――香西さんが演じるトナカイって、どんなキャラクターですか?

「山賊につかまっちゃう情けないやつです(笑)。逃げる機会があれば逃げたいのですが、なにしろ山賊がわらわらいますし、そもそもそれほど強くないやつなので。でも雪の女王の住む北国が出身地なので、そこを目ざすゲルダにとって、必要不可欠なキャラクターです」

――今回の『雪の女王』の見どころは?

「山賊の娘に注目です! ゲルダとは対照的な位置にいますが、ゲルダだけが女の子の代表ではないし。とくに娘が変わっていくさまを見てほしい」

――トナカイさんからひとこと!

「隙あらば助けてください!(笑)」

 

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大菊健太(おおぎく けんた) 衛兵、山賊
大阪府出身。

――いま現在の演劇活動は?
「照明や音響の機材に興味があるので、せんがわ劇場アンサンブルのメンバーとして活動しています」

――今回、エキストラ出演を希望した理由は?
「どういう表現がお客さんにどう伝わるのか、舞台とはどういう場所なんだろうっていうのに興味があって」

――いままで稽古をしてきて、ご感想は?
「衛兵と山賊の2役を楽しくやらせていただいています」

――『雪の女王』の見どころは?
「舞台装置ですね。驚くような仕掛があるので、ご期待ください!」

――お客さまにひとこと!
「ぜひ観に来てください」

――今後の予定は?
「川崎市登戸のアートプロジェクトが2009年夏に行われますので、よろしくお願いします!」

 

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北原慎治(きたはら しんじ) 山賊
香川県出身。

――いま現在の演劇活動は?
「ダムダム弾団という劇団で、音楽をつくってます」

――今回、エキストラ出演を希望した理由は?
「音楽だけでなく、役者として参加すると、新たな発見があるかなと思って」

――いままで稽古をしてきて、ご感想は?
「今回は出演者も多いし、舞台もいろいろ動くので、たいへんです」

――『雪の女王』の見どころは?
「雪の女王の美しさです!」

――お客さまにひとこと!
「みなさま、ぜひせんがわ劇場にお越しください!」

――今後の予定は?
「まだ具体的には決まってませんが、来年もダムダム弾団でいろいろやっていくつもりです」

 

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たけうちみずゑ(たけうち みずえ) 山賊
東京都出身。

――いま現在の演劇活動は?
「chon-moupという劇団で活動しています」

――今回、エキストラ出演を希望した理由は?
「オープニングイベントからせんがわ劇場アンサンブルとしてかかわっていますが、前回の『ロミオとジュリエット』にスタッフとして入っていたとき、ゲスナー監督からお声がかかりました」

――いままで稽古をしてきて、ご感想は?
「直前までchon-moupの公演があったため、いま猛スピードで遅れを取り戻しているところです」

――『雪の女王』の見どころは?
「舞台セットを見てほしい! スゴイです! ファンタジーの世界に誘ってくれます」

――お客さまにひとこと!
「ご来場をお待ちしています!」

――今後の予定は?
2009年12月に、せんがわ劇場でchon-moupの公演を行います。

 

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二宮陽子(にのみや ようこ) 衛兵、山賊
神奈川県出身

――いま現在の演劇活動は?
「幼児に演技を教えていますし、中学校の演劇部で指導のお手伝いをしています」

――今回、エキストラ出演を希望した理由は?
「調布市民として、自分もせんがわ劇場でなにかできるんじゃないかと思ってアンサンブルに加わったわけですが、今回はいままでよりもっと深くかかわってみようと思って」

――いままで稽古をしてきて、ご感想は?
「楽しくやっています。お芝居って、やっぱりみんなでつくるものだな、と実感しています」

――『雪の女王』の見どころは?
「わたしが演じる山賊は悪役ですが、それなりの愛を感じてくれたらいいなと思います!」

――お客さまにひとこと!
「クリスマス・メルヘンの世界を楽しんでください」

――今後の予定は?
「市民として、せんがわ劇場でできることをやっていきたい」

 

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大野晶子(おおの あきこ) 山賊
東京都出身。

――いま現在の演劇活動は?
せんがわ劇場アンサンブルのメンバーとして、オープニングのときから制作にかかわっています。

――今回、エキストラ出演を希望した理由は?
「舞台に立つというのがどういうことなのか、一度経験してみたくて」

――いままで稽古をしてきて、ご感想は?
「楽しいですが、やはりたいへんです(笑)。でもやりがいがありますね」

――『雪の女王』の見どころは?
「すばらしい衣裳の数々でしょうか」

――お客さまにひとこと!
「ファンタジーの世界と美しいせんがわ劇場を堪能してください」

――今後の予定は?
「今後もアンサンブル・メンバーとして、せんがわ劇場で芝居づくりにかかわっていきたいと思っています」

インタビュー後記

役者のみなさん、お忙しいなか、ありがとうございました! 

そしてブログをご覧のみなさま、ここで紹介した役者たちに会いに、ぜひせんがわ劇場の『雪の女王』にお越しくださいませ!

初日の19日と、急遽決定した22日午後6時からの追加公演なら、まだチケットに余裕がございます。

みなさまのご来場を、心よりお待ち申し上げます!

今回はいよいよ、ひと癖もふた癖もあるキャラクター、顧問官を演じる本多新也さんと、雪の女王を演じる竹村千穂さんにご登場願います!

 

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本多新也(ほんだ しんや) 顧問官

兵庫県出身。
演劇集団円所属。22歳で上京して芝居の世界へ。俳優座養成所で修行を積んだのち、演劇集団円の研究生となり、現在にいたる。過去のおもな出演作は、舞台『風流線』『会いに行くから』、せんがわ劇場アンサンブル第2回公演『ロミオとジュリエット』、映画『愛の流刑地』『母べえ』等、多数。

 

Q ご趣味は?
A ゴミの分別です(笑)。

 

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竹村千穂(たけむら ちほ) 雪の女王

東京都出身。
大学時代から演劇に親しんだものの、卒業後はふつうの会社員に。それでもダンスはつづけ、ひょんなことから劇団四季のオーディションを受けたところ、みごと合格。四季で6年ほど活躍したあと、3年前に退団し、その後は『あわれ彼女は娼婦』(蜷川幸雄演出)、せんがわ劇場アンサンブル第1回公演『愛ってなに?』等、順調にキャリアを積んでいる。


Q 心の余裕がほしいと思ったとき、竹村さんならなにをしますか?
A 洋の東西にかかわらずお茶が大好きなので、お茶を煎れていただきます!

 

――芝居の世界に入ったそもそものきっかけはなんだったのでしょう?

本多 「まあ、なんとなく……でしょうか(笑)。大阪ミナミでアルバイトをしながら遊んでいたころ、芝居関係者やコント芸人さんたちと知り合って、裏方などのお手伝いをするようになったのがきっかけかな……それまで映画は好きだったけど、芝居に感銘を受けたって経験はとくにありませんでしたが」

竹村 「そのあと、いきなり上京して俳優座を受けたんですか?」

本多 「やるんだったら、真剣にやってみようかと思って」

竹村 「でも簡単に受かるところじゃありませんよね?」

本多 「数百人のなかから、結果的に30人くらいが選ばれたと思います。入ってからは、さすがのぼくもかなり本気になりましたね。けっきょく俳優座の養成所には3年通いました」

竹村 「わたしの場合は、父がハリウッド黄金期のミュージカル映画が大好きで、よく観てたんですね。それに影響されて、すごく歌が好きになったんです。それで中学ではミュージカルを上演する音楽部に入りました」

本多 「歌から入ったんですね?」

竹村 「そうなんです。大学も音楽科に進みたかったんですけど、つぶしがきかないってことで親に反対されて(笑)、ふつうの大学に行きました。大学時代は学生演劇としてミュージカルをつづけていましたけど、卒業後はふつうの会社に就職しました。でもダンスの仲間が四季を受けるっていうので、わたしも軽い気持ちで一緒に受けたら、受かっちゃって」

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本多 「それはスゴイ」

竹村 「親には猛反対されたし、さんざん悩みましたけど、当時の上司に『その若さでやりたいことが見つかるなんて、すごく幸せ者だ』と励まされて、思い切ってこの世界に飛びこみました」

本多 「四季の研究所に入ったということですか?」

竹村 「いえ、いったん社会に出たあとだったので、親のすねをかじるのがいやで、即戦力コースに挑戦したんです。無謀ですよね(笑)」

本多 「それで受かるんだから、たいしたものですよ」

 

 


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――本多さんも竹村さんも、厳しいオーディションに合格し、それぞれ俳優座と劇団四季でキャリアを歩みはじめたわけですが、本多さんはその後べつの劇団に移り、竹村さんは退団してますね。その理由は?

本多 「芝居をつづけようかどうしようか、迷った時期があったんです。でもけっきょく自分には新劇のなんたるかがまだわかっていない、って思い直して、円の研究所に入って最初から勉強し直すことにしたんです」

竹村 「わたしは、在団中にちょっと芝居でつまづいたとき、ニューヨークのブロードウエイに舞台を観に行ったんです。そのとき、あれ?って、それまで自分がやってきたことに疑問が生じたんですね。それがきっかけとなって、不安はありましたが、退団を決意しました。でもその直後に蜷川幸雄さんが演出するお芝居に誘われたので、ラッキーでした」


 

――今回の『雪の女王』の役どころを教えてください。

本多 「ぼくが演じる顧問官は、裏の狂言回し、とでもいいましょうか。見ようによっては、愛すべきキャラクターかな。おとなと、ひねくれた子どもには受けるかも(笑)。まあ冗談は抜きにしても、顧問官というキャラクターに共感できる人間というのは、ものごとの裏を見ることができる人間ってことだから、たいしたものだと思いますよ」

竹村 「本多さんの演技を拝見していると、子ども演劇を知りつくしてらっしゃる印象を受けますが」

本多 「毎年、円の代表者である橋爪功さんがやっている『菜の花舞台』に参加させてもらってるんです。西伊豆の土肥ってところでやるんですけど。そこに集まる観客といえば、やはり子どもたちが多いですからね。あそこで培われたものは多いと思います」

竹村 「わたしが演じる雪の女王が登場するときは、舞台に『異空間』が生まれるんです。いちおう人間の姿を借りてはいますけど、じつは雪の女王はもっと大きな存在なんじゃないかしら。たとえば自然とか、人間の力はおよばないけれど、人間と密接にかかわらずにはいられない、なにか」

本多 「ぼくの顧問官は、人間としてすごくリアルな存在ですよね」

竹村 「そう、その顧問官と女王は仲よしなんだけど(笑)、こちらは人間的なリアルさのかけらもない存在なんです」


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――お二人が考える『雪の女王』の見どころとは?

本多 「ファンタジーのなかにふくまれる、『超現実』を感じ取ってほしいですね」

竹村 「雪の女王のような、なぜか逆らえない魅力、もしくはは引力に出会う経験って、だれにでもあると思うんですよ。だから、ある意味リアルなんです。それが、雪の女王という、まったくリアルではないファンタジーを通じて、観客のみなさんの心に自然に届くよう演じてみたい。そのへんのところにご注目いただけたらなと思います」

 

 

本多&竹村
「つらいときがあるからこそ、楽しいときがある!」

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インタビュー後記
言葉一つひとつを慎重に選びながらお話くださった本多さん、ほがらかで気さくな印象ながらも、芯の強さを感じさせる竹村さん。とても理知的で“オトナ”なインタビューとなりました!

『雪の女王』役者インタビュー その5

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今回は強者揃いの山賊チームから、山賊の頭(かしら)役の松尾容子さん、小さな山賊役の大瀧麻世さん、そして山賊ヨハンネス役の奥田晃平さんのインタビューをお届けいたします!

 

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松尾容子(まつお ようこ) 山賊の頭(かしら)

福岡県出身。
小学生のとき学芸会で舞台に立つよろこびに目ざめ、高校卒業後、いったんは横浜の演劇学校に入ったものの、父親の病気のために2か月で呼び戻される。その後は郷里でモダンダンスなどをやりながら、地元の劇団で活動。そんなときペーター・ゲスナーと出会い、彼が主宰するうずめ劇場に加わることに。過去の出演作は、『山姥2001』『いまわのきわ』等。せんがわ劇場にはオープニングのときからかかわり、アンサンブル0番目企画の『モバイル』に出演。うずめ劇場所属。

Q 中学・高校はやはり演劇部ですか?
A 学校演劇には興味がありませんでした。最初からプロ志向(?)でしたからね~。

 

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大瀧麻世(おおたき まよ) 小さな山賊

 

埼玉県出身。
高校3年生の夏までは、小学校の教師を目ざしてふつうに勉強していたが、所属していた演劇部の一員として秋の大会への出場を決意したため、受験競争から離脱する。演劇部の顧問に勧められた桐朋学園芸術短期大学を受け、合格。2年後には専攻科に進み、2008年3月に卒業。桐朋での恩師、岡安伸治の作/演出で、『蟠龍』に出演。

Q ご趣味は?
A コーヒーです! 毎日必ず自分でいれています。


 

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奥田晃平(おくだ こうへい) 山賊ヨハンネス

千葉県出身。
幼稚園のころから、親に連れられて子ども向けの芝居をよく観ていた。中学で演劇部に入り、高校は演技と音楽の専門学校に進学。その後、桐朋芸術短期大学へ。単位不足で桐朋を中退したのち、演劇ユニットG.comに参加。今回ペーター・ゲスナーのたっての希望で出演が決定。


Q いま現在の目標は?
A 自宅をマンガ喫茶にしようかなー。でも、客は入れませんけど(笑)。

 

 

 

――みなさん、過去に今回の演出家ペーター・ゲスナーの指導を受けた経験があるんですね。

 

大瀧 「桐朋時代に教わりました。学校で『Antigone@Japan(原作:アンティゴネー)』という作品を上演したんですが、そのときはじめてゲスナーさんの演出を受けたんです」

松尾 「もともとその『Antigone@Japan』は、ゲスナー監督が主宰するうずめ劇場で上演した作品です。わたしもうずめ劇場の劇団員として、過去にその作品に出演しています。だから桐朋で上演するときもお手伝いすることになって、大瀧さんたちとはそのときからの知り合いなんですよ」

奥田 「桐朋で上演されたとき、ぼくも裏方として参加していましたので、この3人はゲスナーつながりなんです」

 

 

 

――今回、そのゲスナーさんから直々にお声がかかったんでしょうか?P1010182(1).JPGのサムネール画像

 

大瀧 「そうですね。ものすごくいきなりでしたけど(笑)」

奥田 「そうそう、仕事中に電話がかかってきて、『お芝居出ない?』って。でもそのあと連絡が来たのは、顔合わせの前日ですよ!」

松尾 「あの方は、いつもそんな感じですよね(笑)」

 

 

 

 

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――お芝居以外の楽しみは?

 

松尾 「『雪の女王』からヒントを得て、いまミニバラを育てています」

大瀧 「あ、ゲルダとカイの家みたいに?」

松尾 「まあね(笑)。でも、育てるのが意外にむずかしくて」

奥田 「ぼくはプラモデルとかで遊んでます。でも楽しいのは創る過程なので、完成写真を撮ってデータとして残したら、すぐにポイです」

松尾 「へ~、まあ、男性はそうタイプが多いかもしれませんねぇ。何かのためとかではなく、モノを創ることそのものが好きだって点で」

 

――今回の『雪の女王』での役どころを教えてください。

 

松尾 「わたしは山賊の頭(かしら)なんですが、自分勝手でちっともいうことを聞かない子分たちに手こずらされてますね(笑)。でも、娘のことはとても大切にしていて、甘やかしつつ、将来、自分の意見をはっきりいえるリーダー格の人間となるよう、育てています」

大瀧 「その甘やかされて育った、わがままな娘が、わたし! 友だちってものを知らないで育ったんですけど、ゲルダとの出会いで『友情』に目ざめます。いろんな感情を抱いていながら、それが『悲しい』とか『さびしい』って表現されるものだというのを知らない子どもなんですよね」

松尾 「それって、やっぱりかわいそうなことなんでしょうね」

大瀧 「そうですね、でもそれが、語り手とかゲルダと出会うことで変わってくるんじゃないかと思うんです。そのへんところを掘り下げるには、これからの稽古が勝負ですけど(笑)」

奥田 「ぼくが演じるヨハンネスは……そうですね、どういう男なんでしょうねぇ……。いままで、下の人間には強くて上の人間には弱いって感じでキャラをつくっていたんですが、それをゲスナーさんに『やめろ!』といわれちゃって(笑)。だからまあ、たぶん怖い人になると思います……たぶん、ね」

 

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――山賊から見た、今回の『雪の女王』の見どころは?

 

大瀧 「いままで舞台未経験の人たちも、山賊チームとしてわらわら舞台で活躍しておもしろいので、ぜひそこに注目してほしいです!」

奥田 「山賊のシーンが、いちばんドタバタが多くて楽しいですヨ」

松尾 「山賊の世界は、一般常識が通用しない世界ですよね。世のなかの人間って、どうしても権威とかに弱くて、本音で話ができない。でも山賊の頭(かしら)は、建前で話をしない。そういうところ、じつは大切じゃないかと思うので、意識して観てもらえるとうれしいですね」

 

 

――みなさんの今後の予定を教えてください。

 

松尾 「わたしは所属するうずめ劇場の公演が2009年1月にあります。『ねずみ狩り』というお芝居で、こちらは制作でかかわっています。これにはゲスナー監督も出演します」

大瀧 「え、ゲスナーさんが? 役者として?」

松尾 「そう、2人芝居の片割れとして」

奥田 「えーっ、観に行かなきゃ!」

松尾 「あと、3月にはここせんがわ劇場で、イタリアのコメディをやります。夫婦の二人芝居です。こちらは出演します」

大瀧 「わたしは、今年の秋も出演した『蟠龍』の再演に出演する予定です。来年新しくできる劇場、座・高円寺のこけら落とし公演です。その芝居で、たぶん来年秋には静岡に行くと思います」

奥田 「当面、なにもないです(笑)。裏方スタッフとしての仕事が多いので。ひょっとすると夏に中野ザ・ポケットで上演するG.comの芝居にかかわるかもしれません。じつはうちの母親が制作やってるので」

松尾&大瀧 「えーっ!!!(驚愕)」

 

松尾&大瀧&奥田
「山賊が登場する第3幕は、休憩のすぐあとですよー!」

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インタビュー後記
さすが山賊だけあって、とてもにぎやかで、笑いが絶えず、コントロールのきかない(?)愉快なインタビューになりました!

衣裳が完成!

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ついに『雪の女王』の衣裳が完成しました!

衣裳担当の久保園美鈴さんが描いてくれたデザイン画も、すごくすてきでしたが、ほんものはもっとすてき!

いよいよ来週、メルヘンの世界がせんがわ劇場の舞台にくり広げられます!

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え? 肝心の雪の女王の衣裳はって?

それは舞台を見てのお楽しみ!

代わりに、大がらすカールルの華麗な姿を。みなさま、どうぞご期待ください!

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今回は、第2幕に登場する王族のみなさんをご紹介します!

 

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柏木俊彦(かしわぎ としひこ) 王様

 

神奈川県出身。
大学生だった21歳のとき、友人の誘いで芝居の世界へ。卒業後は「木野花ドラマスタジオ」で演技を学ぶ。修了後も、師匠&飲み友だちである木野花との芝居をしばらくつづけ、現在にいたる。平田オリザ総合プロデュース・キラリ☆ふじみで創る芝居『耽餌(たぬび)』、ワニモール『ルデコ場所』、せんがわ劇場アンサンブル公演『時の物置』等、数々の作品に出演。現在フリー。次回出演作は、2009年2月キラリ☆ふじみで創る芝居『グランド・フィナーレ』。

 

Q デビューはどんな役でしたか?
A チャンバラの斬られ役です。


 

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奥田祐子(おくだ ゆうこ) エルザ姫

  

東京都出身。
小学1年生のころから宝塚に強いあこがれを抱き、宝塚入団という夢に向かってひたすら突き進む。中学生のころからバレエなど習い事をはじめ、高校では演劇部に所属し、宝塚の受験に何度か挑戦したが、あと少しというところで夢は叶わず、桐朋学園芸術短期大学に進学。さらに専攻科に進んで4年間演技を学ぶ。在学中、『火花みたいに』『時の物置』『蟠龍』等、多くの舞台を経験。現在はミュージカルにかぎらず、さまざまな形式の演劇に興味を抱いている。

 

 

Q 宝塚を目ざようになったきっかけは?
A 親が大ファンだったので、親の夢を託されたようなものなんです。

 

 

 


 

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鈴木拓朗(すずき たくろう) クラウス王子

 

新潟県出身。
保育士を目ざして勉強していた高校時代、たまたま観た教育演劇に感銘を受け、桐朋学園芸術短期大学に入学。在学中にコンテンポラリーダンスに目ざめ、現在は振付師としても活動する。2009年2月に調布市東部児童館で上演される児童演劇で、作/演出に初挑戦。つづいて3月に三鷹市芸術文化センターで子どもミュージカルの演出/主演。3月30日には渋谷C.C.Lemonホールで音楽家とのコラボでコンテンポラリーダンスの公演に出演。8月初旬に吉祥寺シアターで、東野祥子振付でコンテンポラリーダンスの公演。さらには座・高円寺のこけら落とし公演として、岡安伸治作/演出『蟠龍』の再演等、今後も大活躍の予定。                                                   

 

 

Q 好きな映画は?
A 最近観た『パコと魔法の絵本』がよかったですね。

 

 

 

 

――みなさん、演劇の世界に入ったきっかけはまちまちのようですね。

 

柏木 「ぼくは大学時代、ちょっと引きこもりっぽい感じになって、授業に出ないで麻雀ばかりしてたんです」

鈴木 「なんか昔ながらの大学生って感じですね(笑)」

柏木 「そうなんですよ。で、19歳のとき、自転車で日本を一周したりして」

奥田 「えーっ、すごい! いい経験になりましたか?」

柏木 「いい経験にはなったと思うんだけど、そのとき、あ、自分はひとりでなにかをするには向いてないな、集団のなかにいるのが好きなんだな、と気づいたんです。創作も好きだったので、けっきょく演劇に向いていたんでしょうね」

奥田 「わたしはひたすら宝塚を目ざしてたんですけど、大学で

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本格的に演技を学ぶようになってからは、ふつうのお芝居とか、女役ってものを学ぶようになって、世界が広がりました」

鈴木 「背が高いから、宝塚の男役にぴったりだったんだね」

奥田 「そう、でもいまはいろいろな演劇に興味があります」

鈴木 「ぼくは保育士になろうと思ってたんですけど、たまたま地元で観たふるさとキャラバンの教育演劇にすごく感動して、こんなふうに人の心を動かしながら教育するなんてスゴイ!って思ったのがはじまりです」

柏木 「保育士を目ざしてたのか。拓朗くんにはぴったりの職業だね」

鈴木 「自分でいうのもナンですが、そうなんですよ!(笑) 将来的には、身体表現が主体の児童演劇を自分で書いて、自分で演出したいと思っています」

柏木&奥田 「すごーい!」

 

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――芝居以外で、いまなにかしたいことはありますか?

 

柏木 「ちょっと前にヨーロッパに行ったことに刺激されて、語学を学びたいと思いはじめました」

奥田 「語学を学ぶのには、なにか目的があるんですか?」

柏木 「フランスのアヴィニヨンで公演するという壮大な夢があって(笑)。奥田さんは?」

奥田 「やっぱりダンスかな。発表会のあと、まったく知らない人から絶賛していただいたことがあって、すごくうれしかったので、とにかくつづけていきたい。いまは社交ダンスとかにも興味津々なんです」

鈴木 「ぼくはスノーボードがしたい! 去年はどこにも行けなかったので、今年はぜひ行きたいですね」

 

 

――『雪の女王』で演じる役どころについて教えてください。

 

柏木 「ぼくは王様を演じます。この王様、表面的にはおもしろおかしく見えるかもしれないけど、なんだかかわいそうな人のような気がします」

鈴木 「というのは?」

柏木 「ほんとうは世のなかのいろいろなことを知りたかったのに、立場上、かぎられたことしか知ることができなかったんじゃないかと思うから。そこへやって来たゲルダには、自分が王様だってことが通じない。王様としては意外ですよね。で、ふとちがう世界に触れることができた。だからある意味、ゲルダに出会えてよかったと思う」

奥田 「わたしが演じる王女エルザは、わがままで、自由奔放で、どうしても上からものを見てしまう人物です。パパである王様のことが大好きなんだけど、怒ると本気でパパにたてついちゃう(笑)。でもパパは、そんな娘をついつい許してしまうんです」

柏木 「パパは愛娘のいうことを、とりあえず聞いてあげてるだけです(笑)」

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鈴木 「ぼくは王子クラウスを演じます。クラウスは、とにかく運のいいやつ! だって、もともと羊飼いだったのが、お姫様と一緒に暮らすようになったんですから。でも王様と一緒で、ゲルダと出会ってよかったと思う。でなきゃ、庶民的なころの自分を忘れて、傲慢になってしまったんじゃないかな」

柏木 「そうだよね、ゲルダに出会わなきゃ、王様みたいになってたかもね」

鈴木 「そうそう、だからゲルダと出会ったおかげで、いい王子様になれたと思います」

 

 

 

――では、第2幕で登場するみなさんが考える、『雪の女王』の見どころは?

 

鈴木 「とりあえず、小道具と衣裳に注目ですね! とくに王様の小道具(笑)」

柏木 「いやいや、王様に注目するとアブナイですよ(笑)」

奥田 「着るものや身につけるもので、人間って変わったりするから、おもしろいですよね」

柏木 「エルザとクラウスのかけ合いもいいですよ」

奥田 「いちおうふたりとも、10代って設定ですので、ヨロシク(笑)」

 

 

柏木&奥田&鈴木
「楽しみにしていてくださいねー!」

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インタビュー後記
個性的な柏木さん、女優然とした奥田さん、いかにも人好きのする鈴木さんと過ごすひとときは、とても楽しく、あっという間に終わってしまった感があって、残念!

『雪の女王』役者インタビュー その3

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今回は、大がらすのカールルを演じる宮田景介さんと、その婚約者のからすクラーラを演じる三明真実さんです!

 

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宮田 景介(みやた けいすけ)大がらすのカールル

 

広島県出身。
日大芸術学部を中退後、文学座の研究所へ。そこで1年間修行したのち、俳優プロダクションの希楽星に所属。現在、独特の風貌を生かし、数多くのTV番組で活躍中。2009年は映画出演に加え、舞台でもオペラ工房などに出演予定。
希楽星(きらぼし)公式サイト http://www.kira-boshi.com/

Q 宮田さんのこだわりは?
A 発売当時から、ウォークマンを肌身離さず持っていることですね。

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三明 真実(みはる まさみ) からすのクラーラ

青森県出身。
小さなころから舞台に立つのが好きで、小学校のときから地元でミュージカルなどに出演していたが、桐朋学園芸術短期大学で専攻科もふくめて4年間、演技を本格的に学ぶ。卒業後は児童演劇などにもたずさわりつつ、モデル、シンガー、ラジオパーソナリティとしても活躍するなど、多方面で活動する多才なパフォーマー。2009年秋には今年11月に上演して好評を博した岡安伸治作・演出の『蟠龍』に再出演。ラジオのレギュラー出演や、シンガーとしてライブも行う予定。

Q 三明さんって、どんな人?
A 芝居はもちろんのこと、服づくり、アニメ、特撮モノなど、いったんハマったらとことん追究するおたくタイプ。

 

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――お二人は今回が初顔合わせと聞いていますが、相性はいかがでしょう?

 

宮田 「共通点が多くて、驚くほど相性がいいんです」

三明 「どちらもマニアックなんです。ゲームとか、小説とか、好きなものが似通っているうえに、妙にこだわるところが同じで、“からすズ”はいきなり意気投合しちゃいました(笑)」

宮田 「そうなんですヨ、自主トレとかいいながら別室にこもって、じつはおたく同士の会話で盛り上がったりしちゃってるんです(笑)」

 

 

――たとえばどんなことにハマってるんですか?

三明 「わたし、4歳くらいからいくつかのことにどっぷり浸かってましたけど、とくに特撮ヒーローとかが大好きで、テレビを観たつぎの日にそれをみんなの前で演じてみせたりしてたんです。男っぽいかな」

宮田 「そうそう、だから話が合うんだよね」

三明 「じつは引きこもりの子どもだったんですけど、学校には行かないで知り合いに特撮ヒーロー演じてみせてました(笑)」

宮田 「それ、引きこもりっていわないんじゃないの?(笑)」

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三明 「そうか(笑)。でも一種の変身願望があったのだけはたしかですね」

宮田 「ぼくは幼いころから、ありとあらゆるジャンルの音楽にハマってました」

三明 「演歌も?」

宮田 「演歌もいいですよね。いまでも残ってる歌っていうのは、やはりそれなりの理由があるんですよ。とにかく、ぼくの友は音楽です!」

 

 

  

 

――『雪の女王』でお二人が演じるカールルとクラーラについて教えてください。

宮田 「ぼくが演じる大がらすのカールルは、鳥ではありますが、平民的な存在です。中流階級のからすなんですね。でもじつはそういう役どころが、いちばん演じがいがあるんです。おまけにコンプレックスが強くて、自慢したがりの性格ときてます」

三明 「それにくらべて、わたしの演じるからすのクラーラは、上流階級のからすです!(笑) なにしろ宮廷の台所で暮らしてるんですから。外で暮らしているからすとはちがって、名誉あるからすです。いわば、宮廷の侍女みたいなものですね」

宮田 「そうそう、だからこそ、カールルはクラーラに目をつけたわけだし、彼女に恋しちゃうんです」

三明 「カールルとクラーラはおつきあいをしてるんですよ♪」

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宮田 「カールルとしては、上流階級に入りこむチャンス!なわけです。そういうところが、けっこう賢いです」

三明 「でもいまのところ手綱を握ってるのは、クラーラですけどね(笑)」

宮田 「カールルは尻に引かれる運命です」

三明 「お芝居には出ないけれど、そういうからすの裏の駆け引きなんかも考えると、おもしろいですね」

宮田 「ぼくのほうが体格がいいのは、なんでもかんでも、がつがつ食べる庶民的なからすだからです」

三明 「クラーラは、いいものは食べてるけれど、なにせ食事に困ることがないので、量は少なくてOK。いろんな意味でスマートなんです(笑)」

 

――今回のお芝居の見どころは?

宮田 「ファンタジーとはいえ、日常生活のなかでも共感できる部分が多いんじゃないかと思うんですよね。ああ、こういうヤツいるよねーって感じで。おとなのみなさんには、そういうリアルな視点で観ていただけたらいいいかな」

三明 「お子さんには、とにかくわたしたちからすのまねっこをしてもらいたい!」

宮田 「たぶん、お子さんから見たら、衣裳もかわいいし、親しみやすいのでは。『ネバーエンディング・ストーリー』を観ているのと同じ気分になれるんじゃないかな」

 

 

宮田&三明
「ふたりで楽しみながら演じてますので、きっとみなさんにも楽しんでいただけると思います!」

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インタビュー後記
会話も視線も、とにかく息がぴったりのお二人! 舞台での熱々ぶりも楽しみです♪

『雪の女王』役者インタビュー その2

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インタビュー第2弾は、おばあさん役の天野眞由美さんと、語り手役の中村光雄さんです!

 

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天野 眞由美(あまの まゆみ) おばあさん

東京都出身。

桐朋学園で4年間演技を本格的に学んだのち、俳優座の劇団員に。俳優座を選んだのは、高校時代に観た俳優座の『森は生きている』を観て感銘を受けたから。以来、現在にいたるまで俳優座で活躍。歌が得意なことから、音楽劇への出演依頼が多い。最近の出演作は、『コンスタント ワイフ』、『上意討ち――拝領妻始末』など。今後、新たに活動範囲を広げようと、あれこれ模索&準備中。

 

Q 健康の秘訣は?
A  おもしろがること、楽しむこと。

 

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中村 光雄(なかむら みつお) 語り手

愛知県出身。

高校を卒業後、しばらくべつの仕事をしていたが、役者になる夢をあきらめきれず、25歳で上京。文学座の研究所に1年通ったのち、そこで得た人脈を生かしてオペラ工房などの舞台を経験し、2008年6月にせんがわ劇場アンサンブル第1回公演『愛ってなに?』に出演。2009年1月、こまばアゴラ劇場で上演されるうずめ劇場の『ねずみ狩り』(ペーター・ゲスナー演出)に客演の予定。

 

Q 特技はなんですか?
A トランペットとフレンチホルンです!

 

――演劇の世界に入ったきっかけは?

天野 「高校時代は音楽科への進学も考えていたんですが、当時はオペラを聴きに行ったときより、お芝居を観たときのほうが、ずっと深い感銘を受けたんですね。それに恩師の勧めもあって、桐朋学園の演劇コースで演技を学ぶことにしたんです」

中村 「ぼくの場合、動機がもっと不純でして……(笑)。東京に出て有名になりたい!っていう願望が強かったんです。子どものころにテレビや映画で見た役者って、すごくかっこよかった。だから役者を目ざそう、それで名を馳せたいって。でも、なにも経験がなかったので、とにかく教えてもらうために文学座の門を叩きました。それから先は、芝居をたくさん観るようになって、どんどんハマっていきましたね」

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――天野さんは幼い時分から仙川にお住まいとか?

 

天野 「はい、ほとんどこの近辺で暮らしてきました。だからせんがわ劇場ができて、アンサンブルが募集されているときも、なにかお手伝いできないかと思い立って、芸術監督のゲスナーさんにお会いしたんです」

中村 「それが今回の作品につながったんですか?」

天野 「そういうことだと思います。オープニングイベントのときは、残念ながらほかの仕事が入ってしまったので参加できなかったんですが、今回こうして役者として参加できることになって、うれしく思っています」


――お二人とも、お芝居一本ですか? ほかになにかお楽しみは?

天野 「そうですね、芝居人生をつづけていくには、他にいろいろな仕事をしなきゃならない。役者の宿命です。でもいろいろな世界に入れるのって、それはそれは楽しいですよ」

中村 「ぼくは昔からやっているトランペットを、知り合いのバンドに教えています。まあ、口が達者なので、自分ではうまく吹けなくてもごまかしちゃいますけど(笑)。あとは、友だちと飲みに行くのが楽しみですかね」

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――天野さんはいかにも児童演劇にぴったりのタイプとお見受けしましたが、子ども向けのお芝居にはよく出演されるんですか?

天野 「じつは今回がはじめてなんです」

中村 「えーっ! それは意外ですね」

天野 「ずっとやりたいとは思ってました。でも俳優座はもう子ども向けの作品をやらなくなってしまいましたし、自分でやろうにも、なかなか環境が整わなくて。だから今回、子ども向けのお芝居に出演できる、しかも地元の劇場でというのが、うれしくてたまりません」

 

 

――今回の『雪の女王』でお二人が演じる役について教えてください。

天野 「わたしの演じるおばあさんは、たいへん現実的で、地に足のついた人物です。日本でいえば、“明治の女”ですね。苦労を苦労と思わず、明るく、しっかり生きていこうとする。登場人物はファンタジーの世界を動きまわっているわけですが、おばあさんのようなしっかり者がいないと、みんなふわふわとどこかへ飛んでいってしまいます(笑)。みんなを現実世界に引き戻したり、顧問官に代表されるような“権威”にたてついたりと、たくましい女性です」

中村 「ぼくは語り手を演じるんですが、このキャラクターは、まさしくアンデルセンの分身。厳しい現実のなかでファンタジーの世界をつくりだしたアンデルセンと、つらいことを楽しい物語に変えてしまおうとする語り手は、みごとに重なります。演じていて、あ、この人はプロの語り手だなぁ、と実感しますね」

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天野 「それにしても語り手さんっていうのはね、もう、ほんとにダメな人なのよ、ぶきっちょで、見てられないの(笑)」

中村 「おばあさんの家に行っても、やけどしたり、ものを壊したり、いったいなにしに行ってるんだか(笑)」

 

 

 

 

 

――お二人が考える見どころは?

天野 「お子さんは、やはりからすとか王族とか山賊とか、見ていて楽しい登場人物に惹きつけられると思いますね。でもおとなの方々には、セリフのあちこちに隠された現実的な批判を発見してもらいたいです。スターリン時代に反体制の姿勢を貫いたシュヴァルツという劇作家が脚本を書いています。そんなことから、わたし自身、読んでいて、あっ!と思うようなことが、さりげないセリフのなかにたくさんこめられています。おとなにはおとなの楽しみかたがある、奥の深い作品なんですね」

中村 「アンデルセン自身がいっていることなんですけど、子どもに読み聞かせをするときは、その隣にいる親を意識すべきなんだそうです。そういう意味で、お子さんを連れてきた親御さんにも、観ながらあれこれ考えてもらえたらうれしいですね。ご自分の経験と照らし合わせて、共感してもらいたいです」

 

 

天野&中村

「よい子のみなさん、なにか感じたら、気にせず元気な声を出していいですよ。

でもおとなの方には、静かに(笑)、じっくり観てほしい作品です」

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インタビュー後記
すごく懐の深い母親のようなイメージの天野さんと、そんな天野さんを尊敬しつつ、どこか甘えて頼っているように見える中村さん。人の心を温かくするパワーに満ちたお二人でした!

『雪の女王』役者インタビュー その1

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本日より、『雪の女王』に出演する役者のインタビューを、何回かにわけてお届けいたします!

先頭バッターは、主役のゲルダとカイを演じる、柴田千絵里さんと、橋本昭博さんです。

 

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柴田千絵里 (しばた ちえり) ゲルダ

広島県出身。

桐朋学園芸術短期大学と専攻科に1年通って演技を本格的に学び、卒業後は、「タマゴ」というパフォーマンス集団で、演技、踊り、歌を披露したり、知り合いの舞台に客演したり、と活動。その後、せんがわ劇場アンサンブル第2回公演『ロミオとジュリエット』のジュリエット役をゲット! 今回の『雪の女王』で2公演連続の主役を射止めたことになる。2009年3月に「タマゴ」の一員として、音楽家とのコラボ作品にゲスト出演の予定。

 

Q 卒業して1年目の今年は、どんな年でしたか?
A ものすごく充実した1年でした!


 

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橋本昭博(はしもと あきひろ) カイ

茨城県出身。

4人兄弟の末っ子。家族が揃って芝居好きだったことから、幼いころより演劇を観る機会に恵まれていた。10歳以上離れたいちばん上の兄が劇団に所属していた関係で、早くから舞台経験を積む。桐朋学園芸術短期大学、専攻科と4年間演技をみっちり学んだのち、今年3月に卒業。その後、『雪の女王』にかかわるまでに、ミュージカルを含めた3本の作品に出演。
2009年6、7月にはPカンパニーの『死んだ女』に、8月にはGドットコムの『金の卵1970』に出演予定。

Q ご趣味は?
A 最近、親父が使っていた一眼レフのフィルムカメラに凝りはじめました。

 

――演技に目ざめたきっかけを教えてください。

柴田 「高校の演劇部がとにかく楽しくて! お芝居のなんたるかを楽しんだというよりは、みんなでひとつの作品をつくりあげる文化祭的な楽しさだったんですけど。それで、ほんとうは地元で栄養士か保育士になるための学校に行くつもりが、東京に出て演技を学ぶことにしました」

橋本 「ぼくは演劇一家に育ったので、小さなころから親子劇場とかによく出かけてました。いちばん上の兄が主宰するアマチュア劇団に小学校6年生のときに入って、中学1年生のときに、なかなかいい役をもらって、初舞台を踏みました」

柴田 「やっぱりお兄さんの影響が大きかったの?」

橋本 「いつも一緒にこたつに入ってる兄貴が、舞台ではまったくちがう人間になっていた。それを見て、兄貴にできるならぼくにだって! と(笑)。そのあと、中学3年生のときに東京芸術劇場で上演された『若草の歌』という戦争もので主役を演じ、ちょうど高校受験の時期でもあったことから、このまま演技の道に進もうと決意したんです」

 

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――演技を本格的に学ぶにあたって、ふたりとも仙川の桐朋学園芸術短期大学を選んでいますね。

 

柴田 「お世話になった先生から、仙川はすごくいい町だよ、女の子が暮らすには安全だし、といわれたので(笑)」

橋本 「そう、仙川はおしゃれでいい町ですよ!」

柴田 「桐朋では、わたしたちいくつかの作品で共演してるんですよ」

橋本 「ぼくがひとつ年上なだけですから、同じ時期に通ってたんです。おかげですてきな出会いができました! それがいまにつながってる。カイとゲルダには歴史があるんです(笑)」

 

 

――ふだんは芝居一筋の生活ですか? 最近ハマっているものとか、なにかあったら教えてください。

橋本 「最近ぼくたち、ふたりでよく散策するんです。たとえば仙川も、知り尽くしているつもりでも、いつも新しい発見があっておもしろい」 

柴田 「お金をかけずに、でも買い食いだけはして(笑)。いままで、下北沢とか浅草とかの町めぐりをしたり、井の頭公園で自然も満喫しました」

 

――『雪の女王』でお二人が演じるゲルダとカイについて教えてもらえますか?

P1010250(1).JPG柴田 「アンデルセンの童話をもとに、ロシアの劇作家シュヴァルツさんが書いたこの作品には、すごくいろいろな世界が描かれていて、わたしが演じるゲルダが、観客のみなさんの代わりに、そうしたいろいろな世界を旅することになります。現実とメルヘンの世界を行き来するような感じで。ゲルダは、いろいろな人の影響を受けて、変わっていく。まだ10歳と幼いながら、さまざまなことを発見して、人生の経験値をどんどん高めていく。なんといっても行動が大胆だし、スゴい子です」 

橋本 「カイは、すごくやさしくて、やんちゃで、負けず嫌いな男の子。それに、これはほかの登場人物すべてに共通していることではあるんですが、カイがとってもいいやつかっていったら、それはどうかなって思うんです。キャラの善悪がはっきりしていなくて、おもしろい。うっかり雪の女王に心を凍らされてしまうなんて、つい誘惑に負けて道を踏み外す現実社会の人間と重ねられるところも多いと思うんです。そういう意味で、スターリン時代、体制に反発したシュヴァルツさんの作品をいま上演するっていうことの意味は、ぜったいに大きいと思います」 

柴田 「現代の人にも共感できる普遍性みたいなものが、キャラクターと作品のなかに見つかりますよね」 

橋本 「ゲルダはなにかあっても、それに元気に立ち向かう女の子だけど、カイは雪の女王の宮殿に閉じこめられ、すっかり甘やかされて、いわば引きこもり状態になっています。なにかをきっかけに人間が変わってしまう、大事なものを忘れてしまう――そんなふうに、現代でも十分ありえる体験をしている子どもなんです」 

柴田 「カイみたいに、さらわれて、まわりにだれもいない状態になったら、ゲルダみたいな子に助けてほしい!」

橋本 「ゲルダって、なにがあってもくじけない。すごく親しい人に背中を向けられても、ぜったいあきらめない。それはすごく大きなメッセージだと思いますね」 

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――ゲルダとカイを演じるお二人からすると、今度の舞台の見どころは?

 

橋本 「けっきょくは人間同士のつながりが大切なんだってことを、感じ取ってもらえればうれしいですね」 

柴田 「第1幕では3人しかいなかったおばあさんの家に、第4幕では何人が集まるのか! どうしてそうなったのか。そのへんが見どころでしょうか。それに、語り手のセリフにあるように、どんな人間も社会には必要なんだってこと、感じてほしいです」

 

 

 

――「雪の女王」にお越しいただくお客さまにひとこと! 

柴田 「舞台ではいろいろな世界を旅します。みなさんも、たとえ親を泣かせても(笑)、旅に出て、世界を見て、経験してみましょう!」

橋本 「このお芝居を観たら、つべこべいわずにやってみよう! という気になりますヨ」


 

柴田&橋本

「スニップ・スナップ・スヌーレ! プーレ・バゼリューレ! みんな大切な人間です!」

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インタビュー後記

若くてさわやかな主役のお二人、終始、とても真剣に、熱く語ってくれました!

準備は着々と

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「雪の女王」上演に向けて、役者が稽古を開始しただけでなく、裏方も準備を着々と進めています!

大道具の担当者も。

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衣裳の担当者も。ちなみに左は山賊の衣裳を「汚してる」ところ。右は完成した美しい衣裳の数々。

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音楽も。                                 小道具さんたちも(ミーティング中)。

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ひとつのお芝居をつくりあげるのには、いろいろな人たちがかかわっています!

そのほとんどが、公募で選ばれたアンサンブル・メンバーです。