せんがわ劇場アンサンブルが3月13日からお届けする『新羅生門』は、奇想天外なストーリー展開のみならず、ダンスなどの躍動的なパフォーマンスもたっぷりお楽しみいただける舞台です。
そこで今回、振付を担当したアンサンブル・メンバーの鈴木拓朗さんをご紹介します!
俳優たちを指導する鈴木さん(いちばん右)。
鈴木拓朗(すずき たくろう)プロフィール
新潟県出身。
保育士を目ざして勉強していた高校時代、たまたま観た教育演劇に感銘を受け、桐朋学園芸術短期大学に入学。在学中にコンテンポラリーダンスに目ざめ、現在は俳優や振付師として活動中。
せんがわ劇場アンサンブル第1回公演『愛ってなに?』、第3回公演『雪の女王』に出演。
4人組のパフォーマンス集団「タマゴ」と、自ら率いる「chairoi PURIN」を合わせた「タマゴプリン」として、せんがわ劇場第1回演劇コンクールにて『空想石』を発表、みごとオーディエンス賞に輝く。
保育士を目ざしていただけあって、子どもが大好きという鈴木さん。その人なつっこい笑顔にはひたすら癒されますが、いったん舞台に立つと、みごとな身体表現で観客の目を釘付けにします。そんな鈴木さんに、少しだけお話をうかがいました。
A たまたま地元で観たふるさとキャラバンの教育演劇にすごく感動したんです。こんなふうに人の心を動かしながら教育するのはスゴイ!って。それで舞台の世界を目ざすようになりました。
Q いままで2回、せんがわ劇場アンサンブル公演に俳優として出演してらっしゃいますが、今回、参加しようと思ったきっかけは?
A 学生のころから横内さんの作品が大好きだったので。
Q せんがわ劇場アンサンブル公演と普通の演劇公演とのちがいはどんなところにありますか?
A 調布市民を巻きこんで地域全体で演劇を創っているような感覚が楽しいですね。鍋のような。
Q せんがわ劇場アンサンブルによる『新羅生門』のアピールポイントは?
A ダンスを楽しむ役者の瞳。
Q 稽古中のおもしろいエピソードを教えてください。
A 足袋形のジャズシューズが存在するのをはじめて知りました(笑)。
Q 将来の夢は?
A 身体表現が主体の児童演劇を自分で書いて、自分で演出したい!
踊りに芝居に大活躍の鈴木さんが、横内謙介氏の『新羅生門』にどんな味付けをしたのでしょう?
どうぞお楽しみに!
鈴木さんの今後の活動予定
Co.山田うん『ショーメン』
振付:山田うん
3/13~3/14@スパイラルホール
http://www.cancancan.co.jp CAN=03-5457-3163
東京学生フェスティバル(TGF)chairoi PURIN×scscsゲストパフォーマンス公演『わわわ』
振付:鈴木拓朗
3/23~24@アストロホール、KDDIデザイニングスタジオ
info@tokyo-fes.com
シアター21フェス
chairoi PURIN公演『タイトル未定』
振付:鈴木拓朗
5/16(日)17:00@セッションハウス
http://www.session-house.net 03-3266-0461
第9回シアターX 国際舞台芸術祭2010~チェーホフの鍵~
chairoi PURIN×バベルの塔公演『熊』
振付:鈴木拓朗
6/29@シアターX
03-5624-1181
さいたまネクストシアター
『作品未定』
演出:蜷川幸雄
12月公演予定 @彩の国さいたま芸術劇場
第1回演劇コンクール受賞者公演
タマゴプリン『タイトル未定』
作・演出:鈴木拓朗
2011年1月予定@調布市せんがわ劇場
(写真右)舞台狭しとみんなでダンス!
今回は横内さんから少しお話を聞く機会がありました。
まずは『新羅生門』のエンタテインメント的な面について。
稽古を見るだけで笑ったり泣いたりできて、
演劇ってこれほど面白いのに、何で人々に遠い存在と感じられているのかな?という疑問が浮かびましたが、
横内さんはエンタテインメント的な要素を入れようと意識しているでしょうか?
「はい。意識しています。私は芸術じゃなくて演劇が書きたかったです。演劇を芸術だと思って書いたことはありません。もちろん、演劇を芸術と考えることはいいと思います。しかし、極端に言いますと、うちの父が観ても面白い作品を書かなければならないと思います」
小劇場ブーム、アングラ時代に演劇を始めた横内さんは、
芸術として求められたアヴァンギャルドな演劇を体験した世代です。
そこで、演劇はこうでなければならないのか、という反発(?)を感じながら、
高校演劇を世界を経て、演劇の次の時代を迎えました。
野田秀樹さんが「演劇はスポーツだ」と言う時代が来たのです。
「野田のこういう考えが私を救った」と回想する横内さんにとって、
演劇は楽しいものです。
実際、日本には歌舞伎という民衆の娯楽として演劇が存在しましたね。
その歴史は400年以上。それに比べ、演劇が芸術として、文学として語られ始めたたのは、100年前くらいでしょう。
そういえば、横内さんはスーパー歌舞伎の作家としても有名ですが、
歌舞伎と現代劇の作り方は何が違うでしょう?
「技術とかスタイルが全然違います。例えば、目の前で殺人が起きたとき、現代劇では反応するのが当たり前ですが、歌舞伎では反応しないです。まるで絵のようでありながら、ただの置き人形ではない。腹はあっても形にしないのが歌舞伎です」
正面に向かって台詞を言ったり、現代劇とは全然違うルールを持っている歌舞伎は、 特別な技術、様式があるジャンルですね。この差を知っているから、横内さんは幅の広い演出が出来ると考えています。
「刀を持って美しく立っている方法など、歌舞伎は長い歴史の間、それを工夫してきたのだから、その方法、その所作を借りるのが早いです。無意識的に影響を受けていると思います。原点を知っているのは確かに得です」
横内さんからそれを学び、原点に接することのできた俳優たちは、もっと幅の広い演技を見せてくれるでしょう。
いよいよ3月に入りますが、『新羅生門』の本番も近づいています。
次回からは、俳優たちをご紹介しますので、お楽しみにしてください。
アンサンブル イホンイ
3回目を迎えた「新羅生門」稽古場レポート。
ブログを読んだ方から、前回の「韓国でも立ち回りは『タチマワリ』」というトリビアにびっくりした、というご感想をいただきました。それもそのはず、文章は、韓国から日本に留学中のイホンイさんが担当してくださっているのです。これからも生き生きしたレポートをどうぞお楽しみに!
写真は、イホンイさん自身が撮ったもののほか、同じくアンサンブルの大菊健太さんが撮影している膨大な写真から、ブログの内容に合うものを選んでご紹介しています。
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今週は、稽古場から離れて劇場へ入りました。
まだ舞台は完成していないですが、
舞台のサイズや動線、客席との距離などを把握することが出来たのです。
いつもの稽古よりスタッフも増えてわくわくします。
劇場に入った横内さんは「せまい!」と思ったそうですが、
『新羅生門』が初演されたのはザ・スズナリ、ここより狭いところでした。
狭い舞台が初心に戻るチャンスをくれたそうです。
観客の立場から見ると、俳優と近くなるから、いいですよね。
この前に『新羅生門』チームをドリーム・チームと言いましたが、
実際、この俳優たちは200人の中で選ばれた方々です。
今まではこの作品を扉座の俳優たちと作ってきた横内さんも
驚くほどゴージャスなメンバーが誕生しました。
休憩のときにも稽古を休まない俳優たちの姿は、もう輝いています。
アンサンブル イホンイ
今日は『新羅生門』ドリーム・チームの稽古を見学するために、仙川から離れた扉座の稽古場にお邪魔しました。
大きい工場のようなところで、実際に『新羅生門』が作られているというのが、とても面白く感じられました。
これが、よく言うドリーム・ファクトリなのかな?と思いまして。
『新羅生門』は平凡な二人の若者、岡元と山路が、鬼とおとぎ話のヒーローたちに出会っていろいろな事件が起こる物語です。
どの国にも鬼の物語はたくさんありますが、そう考えると、鬼はあまり怖い存在ではないかも知れませんね。
むしろ鬼と戦って勝つ子供の方がもっと怖いかも。
でも、桃太郎と金太郎はこの作品でも大活躍しますので、ご期待ください。
本当に戦うのはよくないでしょうけど、演劇での戦いは何度見ても素敵です!
日本演劇でしか見られないでしょう。刀を持って立ち回りをする姿は。
(ちなみに韓国の演劇・映画の現場でも、殴り合いのシーンを「タチマワリ」と言います)
横内さんがその場で新しい台詞を加える時もあって、エンタテインメント的な要素がどんどん増えています。
意外と細かい部分まで決めて稽古をしていることで驚くのですが、見ている側の立場でよく考えると、
意外と細かい部分まで気にして見ていますね。
本番では、俳優たちの台詞や動きだけではなく、視線、表情、声、そして使われている小道具、
聞こえてくる音楽などなど、すべての要素を、たくさんのお客様に見ていただければ、と思います。
アンサンブルスタッフ イ・ホンイ
3月13日から22日まで上演されるのは~
せんがわ劇場アンサンブル第8回公演 『新羅生門』です!
もうずっと前からオーディション&ワークショップが行われたのですが、
先週、いよいよ本格的な稽古が始まりました。
演出の横内謙介さんをはじめ、俳優、スタッフ、そしてせんがわ劇場の芸術監督ゲスナーさんまで、
みんなが集まって素晴らしい公演へのスタートを踏み出したのです。
『新羅生門』は、1988年に初演され、数え切れない程たくさん上演されてきた作品です。
しかし、横内さんにとっても、今回のような新メンバーで作るのは、初めての体験なんだそうです。
それぞれいろんな経歴を持っている俳優たちの個性によって、
きっと今は想像できない素敵な形で、作品が完成されるでしょう。
この作品のタイトルを聞いて誰もが思い出すのは、芥川龍之介の小説『羅生門』ですが、
小説を読むと、羅生門という場所、そしてそこにいる人間の
優れた描写に圧倒されてしまいますね。
この作品こそ短編小説というジャンルにぴったり!な感じですね。
それが新・羅生門にはどう変身するか、みなさん、とても気になると思います。
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今回は北側と南側、2面を客席にした、2010年バージョンの舞台を体験することができるんですよ。
まさに演劇というジャンルにぴったり!な感じになるでしょう。
その新鮮な面白さを感じられるシーンとして、ひとつのシーンを公開しますと、ダンスのシーンがあります。
見えるでしょうか?スーパーダンサーの姿が!

振付の鈴木拓朗さんの指導の下、俳優たちが複雑な動きを必死に覚えている姿です。
このダンスのシーンは今週、始まったばかりですが、
間違いなくこの作品の名場面になると思っております。
雨の日も、雪の日も、稽古はずっと続きますので、
どうぞお楽しみにしてください。
イ・ホンイ(アンサンブル)
せんがわ劇場で初めて行った演劇コンクール。
今年度の課題は、水木しげる原作の「ねずみ男」のショートストーリーで、
参加の8劇団は、どの劇団もオリジナリティ溢れる素晴らしい力作を上演してくださいました。
審査の結果、専門家審査員が選んだ”グランプリ”は、「トランジスタone」、
市民審査員が選んだ”オーディエンス賞”は、「タマゴプリン」に決定いたしました!
表彰式の受賞の瞬間を、映像でお楽しみください。
すっかり更新が遅くなってしまいましたが、2010年1発目のサンマチは1月17日(日)の【馬頭琴】でした。
最後は、『銀河鉄道の夜』のベテラン出演者です。
まずは、ジョバンニ遣いの塚田次実(TSUKADA Tsugumi)さん。
塚田さんが初めて舞台に立ったのは、約10年前、黒谷先生が主催した
『人形演劇プロジェクト2000』でした。その後プロジェクト・モアレなどに
参加し、若者5人でグループを作って活動してきました。
今回は、黒谷先生の演出作品に出演した経験があるメンバーとして、
他の出演者たちをリードする役割を担っています。
でも、基本的に人形よりオブジェを扱うことが多かった彼女にとって、
今回のようにほとんど人形だけを遣うのは新しい挑戦でした。
それにこんな大人数で、しかもみんなそれぞれ異なる経歴を持つ人たちと
共演するのも、珍しいことです。
「モノを扱うのは難しいことですけど、そこでどんな面白さを発見するかは
みんなそれぞれです。お互いに異なる部分を感じ、楽しめて、刺激を受けました。
楽器を習って音楽を作りあげるのと同じく、みんな長い稽古の間、
モノを遣う基礎を一から学びました」
今回の作品の見どころは――「個人個人ではなくて、舞台の表、裏すべてが
表現していることを見せたい」。それが一番肝心だとか。
そして、「頭で考えたりがんばったりしないで、空っぽの頭で『銀河鉄道の夜』
を観てください」とお客さまへのメッセージを語ってくれました。
塚田さんからのお知らせ!
『銀河鉄道の夜』が終わったら、すぐに『人形演劇祭“inochi”』が始まります。
1月30日15時から「ヒトとニンギョウ・共感するモノたち」に出演しますので、
こちらにもぜひお越しください。
特別出演の井村淳(IMURA Jun)さんは、1952年から人形劇の世界で活躍
している大ベテランの方です。演劇に興味があった19歳の頃、偶然人形劇に参加し、
そこで子どもたちが喜んでいる姿にたまらなく感動したことがきっかけとなり、
今まで人形劇を続けているそうです。
そのあと劇団人形座、劇団人形の家で、人形劇俳優として演じ続けた井村さんは、
7年前に体調を崩してしまい、残念ながら昔のような活発な活動はできなくなって
しまいました。しかしNHKの番組『できるかな』を人形劇として復活させ、
20年間その舞台を見守っているというのですから、人形劇への愛は誰にも負けないでしょう。
井村さんは、今まで黒谷先生の作品を何度も観ているそうですが、
『銀河鉄道の夜』は初めての舞台なので、はたしてどんな舞台が誕生するのか、
「新鮮な新しい人形演劇になりそうだ」と、期待に胸をふくらませています。
幻想的な雰囲気がどんどん高まっていく舞台を細かくチェックする井村さん。
特に「ジョバンニが元気に生きていければ」と、本番への思いを語ってくれました。
特別出演の石井マリ子(ISHII Mariko)さんも、1953年から人形劇の世界で活躍してきた方です。
『銀河鉄道の夜』の感想について、
「集まった、若いメンバー達が、凄く真摯。昨年の夏から見ていたから、
アンサンブルが、できてゆく姿は、目を見張る思いです。
一緒に舞台に立てたことが嬉しく、ただ、ただ尊敬。またスタッフの皆さんの粘り強さ、凄いです!」
と、語りました石井さんにとって、
本作品の見どころは――「人間と人形の、エネルギーです!」
石井さんが人形劇に興味を持つようになったきっかけは、お兄様の在籍していた大学の人形研究会。
中学3年から呼ばれて手伝うようになり、高校3年から専門劇団の団員になったそうです。
人形座の団員たちと共に座が閉じるまで10年間活動した石井さんは、
以後、全国の小中学校を、演劇教室で回りました。
一年の内、200日旅公演の日々…。
世界中の人形演劇、マルシヤーク「森は生きている」の作者による "小さいお城"なども、
公演しました。
「人形劇が、より深い人間のドラマを担いうる」と思っている石井さんは、
後に、NHK「できるかな」 に参加。ゴン太くんという人形をつくりました。
そして、井村氏が動かすのです。
「それは、素材がお話を展開する番組。どんな風に、素材がドラマを語りうるかという…。
素晴らしいスタッフに恵まれた番組でした。20年間、ひじょうに勉強になりました。」
石井さんからのお知らせ!
現在、活動中の「ぼくにも、できるかな」は、
人形演劇の様々な手法を行い、幼児から、大人まで楽しめるものにしています。
2月に公演があります。人形劇に興味をもたれた方はぜひ!いらしてください。
インタビュー 李洪伊&金田海鶴(アンサンブル)
さて今回は、演劇ファンの方なら、どこかで見かけたことがあるかもしれない役者さんたちの紹介です。
まずは、カンパネルラ遣いの油絵博士(ABURAE Hakase)さん。
彼は現在「ウレタンを工夫工房」に所属し、小道具の製作、
特にきぐるみの製作に夢中になっているそうですが、その一方で、
芝居や舞踏などの公演で俳優・ダンサーとしても活躍しています。
今まで、「モノに頼るな」と言われつづけてきた油絵さん。
今回は逆にモノを前面に出しての表現に挑戦しているわけですが、
黒谷先生とは舞踏という共通言語で通じ合えるので、
まったく新しいことをしている気はしないと言います。
先生の細かい演出指導も非常に新鮮で、身体の動きを即興的に決めていた
今までの稽古とは違う、新しい一面が発見できたのです。
それでも、長期にわたる稽古スケジュールを初めてきいた時は、
さすがに驚いたようです。稽古は約1ヶ月が普通ですから、
驚くのも無理はないかもしれません。
ところが人形を扱う稽古を重ねるうち、いまでは「半年でも足りない!」
という気持ちになったとか。
「カンパネルラになるとは想像もしていなかったので、常にあせっている状況です。
常に危機感があって、どうすればいいのか、必死に探っています」
と慎重な口調で話してくれました。
離れたところから舞台を見たとき、そして舞台に立つすべての人形・モノたちを
出演者として見たとき――そこにこの作品の魅力があるのではないか、と、
ご本人は本番が楽しみでならないようすでした。
油絵博士さんからのメッセージ!
この作品を客観的に観られるなんて、うらやましいかぎりです。感想などぜひ聞かせてください!
ザネリ役の後藤まなみ(GOTO Manami)さんは、せんがわ劇場の芸術監督ペーター・ゲスナー氏
のもとで経験を積んできました。「ハムレット」、「ゴドーを待ちながら」、
「イワノフ」、「星の王子様」、「カンタン」、「モバイル」、「嫉妬」、
「坊になった男」、「牡鹿王」等々、いままで数え切れないくらいの舞台に出演しています。
自分の身体を犠牲しなければならないこと、自分が無理な体勢をとることで
人形が生きてくること――稽古ではそこにむずかしさを感じたそうです。
彼女の動きは特に激しいため、怪我をしたこともありました。
でもペーター・ゲスナー氏のもとで学んだのは、「自分で責任を取る」主義。
だから自ら動きを作るようになり、いまでは「大変だけど大好きな稽古」といえるまでになりました。
通常よりも長い期間、稽古を重ねてきたことについては、
「それくらいの時間が必要でした。
不思議といい人ばかりが集まって、本当にみんな家族みたいに仲良くなったので、
この素敵な団結力がお客さまにも伝えられると思います」と、うれしそうに語ってくれました。
後藤まなみさんからのメッセージ!
ぜひ観に来てください!
たけうちみずゑ(TAKEUCHI Mizue)さんは、
過去にもせんがわ劇場の舞台に立った経験があります。
所属する劇団chon-muopの「よこしま」と「おまえのなみだはビールでながれてる」が、
ここせんがわ劇場で上演されたのです。
いままで女優として活躍してきた、たけうちさん。彼女にとっても、人間以外を
演じるのはやはり初めての体験です。それでも開口一番、一瞬の迷いもなく「楽しい!」
という感想を聞かせてくれました。
通常の約1カ月の稽古と比べると、ずいぶん長い時間をかけて稽古をしてきたので、
人形演劇『銀河鉄道の夜』への思いや愛情には並々ならぬものがあるようです。
この作品の見どころは、ズバリ、「Don’t think! Feel it!」。
「考えるより、全身で感じるお芝居なので、観客のみなさんも気持ちよく精一杯
感じてほしい」と力強いメッセージをくださいました。
彼女の豊かな感性から生まれる人形、モノの表現を、お楽しみに!
たけうちさんからのお知らせ!
劇団chon-muopが「第1回せんがわ劇場演劇コンクール」に参加します。
作品は、水木しげる原作の『新変方丈記』で、2月7日(日)15時からの上演です。
入場無料ですので、ぜひ観にいらいてください。
かわいい劇団のホームページhttp://www.chon-muop.comもありますので、
今までの活動やこれからの予定なども、楽しくチェックしてみてください。
松木章子(MATSUKI Akiko)さんは、昨年3月31日まで劇団夢現舎(ムゲンシャ)に
所属していました。
劇団では、みんなでテーマを決めて物語を作ったそうですが、海外でも通用できる
作品にするため、身体表現を強調したり、チャンバラなどの日本的な要素を採り入れたり
したそうです。
今回の作品では、それとは一変して「自分を出さない」表現にこだわることになった
わけですが、彼女曰く「表現の可能性」が感じられ、「人間ができないことを可能に
してくれる面白さが、人形にあったんです」。
そんな彼女が選ぶ『銀河鉄道の夜』の見どころは?
「ラストシーンです。原作に忠実ながらも、作者に対して何かを提案しているように
感じられると思います!」
そして、彼女の心優しさが伝わってくるような発言も。
「本当に素晴らしい作品になっていると思いますので、お客さまも一緒に楽しめたら
とても嬉しいです」
最後には目を潤ませながら、お客さまへの温かな思いを口にしてくれました。
松木さんのメッセージ!
才能あふれるパフォーマー、スタッフ、先生、皆さんと出会えて本当にありがたく
思っています。一緒に舞台の上で生きられて幸せです!
インタビュー 李洪伊(アンサンブル)
引き続き、みなさんを特別な世界へと案内してくれる三人をご紹介しましょう。
「おとちゃん」というニックネームがとてもお似合いな、乙顔有希(OTOGAO Yuki)さん。
素敵な歌声の持ち主である彼女は、実は声楽の世界の人です。
芝居やオペラ、ミュージカルなど、舞台芸術にたいする興味は昔から強く、
ずっと挑戦をつづけてきましたが、本格的な演技は今回が初めてだそうです。
「音パフォーマー」として舞台に立つつもりで参加した乙顔さんは、
「声楽を勉強したので地声で歌ったことはあまりないんです。
でも地声で歌いたい。今回の作品は自分にとって大切なチャレンジです」
と真剣な表情で語ります。
これからもジャンルを問わず舞台表現を勉強し、活躍したいという夢を
抱いている乙顔さん。今回の『銀河鉄道の夜』との出会いで、今まで知らなかった
世界が広がったことが、とてもうれしいそうです。
「モノを表現するのは非常に難しいことですが、モノに命が吹き込まれる瞬間を
目撃したときは、とても衝撃的でした。最初こそ人形を扱うことが怖かったのですが、
今ではそんな恐怖心はなくなりました」
最後にこの作品の見どころについてたずねてみると――「全部! でも選ぶんだったら、
やっぱり最後のシーンがいちばん」。好奇心を大いに刺激されてしまいました。
少し前の自分と同じように、お客さまにも今まで見たことのない世界にふれてもらいたい、
と心優しいひと言もいただきました。
乙顔さんからのメッセージ!
とても素敵な舞台です。一人でも多くのみなさまに見ていただけたらうれしいです。
次にご紹介するのは、チュンセ役の小倉良博(OGURA Yoshihiro)さんです。
彼は7~8年前からダンス、特に舞踏の世界で活躍しています。
今まで、一人芝居で即興作品が多かった彼にとって、長期間の稽古は「自分との戦い」
の時間だったそうです。自分の体が主役だった世界から、モノが主役になる世界へ来たからです。
「モノを扱うのが思い通りにできなくて、いらいらしました」と、苦労を告白。
でも苦労した分、作品にたいする愛情も生まれたようで、
「これは、ただの人形劇ではありません」と、語ってくれました。
では、その熱い思いに耳を傾けてみましょう。
「演技も、踊りも、この作品は演出家、俳優、舞台美術家みんなで一緒につくりあげた
作品なので、どのジャンルのどんな人が観ても刺激を受けると思います。
特に舞台美術って単なる飾りにすぎない舞台が多いのですが、この作品は違いますね。
美術と俳優が舞台で一体となるようにつくられたという意味で、非常に理想的な作品だと思います」
小倉さんからのお知らせ!
「ダンスが見たい」という企画で「ディ・フラッツ」という公演が今年の8月に
予定されています。ソロー作品として参加しますので、ぜひ観にいらしてください。
次は、ポウセ役の貞森裕児(SADAMORI Hiroko)さん。
彼女も小倉さんと同じく舞踏の舞台で活躍しています。現在、舞踏劇団の開座に所属しており、
来月2月5日から8日まで舞台に立つ予定ですので、そちらもお楽しみに!
実は、貞森さんにはじめて黒谷先生の本を紹介してくれたご友人が亡くなったという
一件があったことから、この作品への出演には特別な縁を感じているそうです。
十年前から即興音楽の世界に入り、2000年から舞踏の舞台に立ってきた貞森さんも、
人形演劇は初めての体験です。それでも、いろいろな作品でモノを扱ったことがあり、
その経験からヒントを得たり、逆にそのときにはわからなかったことを今回やっと
感じることができ、さらにいい表現ができたりすることもあるとか。
1年をかけて作品をつくりあげた経験もある貞森さん。今回の経験は、
「いろんな分野から集まったメンバーとの共演を、どうやったらすばらしいものに
できるか、どんな世界観を生みだすことができるか、ということを念頭にがんばってきた、
本当に短い期間」でした。
そんな彼女が考える『銀河鉄道の夜』の見どころとは? 彼女のお客さまへのメッセージ
のなかにその答えが見つかるかもしれません。
貞森さんのメッセージ!
この舞台には、目に見えていること――たとえば出演者や人形が表現するものの背後に、
何かが存在しています。ため息みたいなものに見えるかもしれませんが、
そのすきまから感じ取られる、目の前の世界を超える何かを観ていただけたらと思います。
まっさらな心で観に来てください。さまざまな人形、オブジェ、人、そしてこれらとは
違う表情を見せる何かが待っています!
インタビュー 李 洪伊(アンサンブル)